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No.967-2018/02/05

「ドンキのホンキ」焼き芋に行列(DON DON DONKI シンガポール1号店)

No.967号

人の流れを変えるほどの「衝撃」


  日本人観光客にも人気の南国・シンガポール。伊勢丹や高島屋が出店する、銀座のようなオーチャード通りの地下に、激安で知られる「ドン・キホーテグループ」の新業態店が昨年12月にオープンした。
  これまで、人通りがまばらだった地下街の一角に出店した「DON DON DONKI オーチャードセントラル店(以下、DONKI)」。若者グッズの品揃えと衝撃の安さで、たちまちシンガポール中の話題になった。今では、人の流れを変えるほどの勢いで、連日賑っている。


  DONKIが出店したのは、伊勢丹があるMRT(地下鉄)オーチャード駅の隣、サマセット駅の地下1~2階だ。導線的に問題があり、初期のテナントが撤退した物件だった。「DONKI」が出店を決めたとき「あんなところに店を出すのか」と言われたが、今では「いい物件を見つけられましたね」に変わってきた。「悪いところを良くしただけなのに…」と生鮮を統括する桧山氏は苦笑する。


  ドンドン、ドンキー♪と耳に残るBGMが流れる店舗。若者の“潜在需要”に火が付いた。パーティグッズやコスメ化粧品など、類似店が少なかったことや、あっても価格が高かったからだ。DONKIは食品も扱う。青果を含め、大半の「日本産品」は特殊な冷凍・冷蔵技術を使って船で運ぶ。


  惣菜横のスペースに50人ばかり行列ができる。1日14回、茨城県産の「紅はるか」が焼き上がるからだ。1個2シンガポールドル(日本円で約170円)の焼き芋は「ほっぺたが落ちるほど甘かった」。ドン・キホーテを辞めて海外事業持株会社に転籍した日本人3人が住民票も移して現地に住み込んだ。「シンガポール人は家で料理しない」とされてきたが、日本の食材は高くて手が出せなかったと知る。「ドンキのホンキ」は、今年半ば開店する2号店に引き継がれる。


今週の目次




流通羅針盤

SC協会、人材確保のためのES(従業員満足)向上に取組む


今週の業界トピックス

楽天&ウォルマート 日米事業で戦略的提携結ぶ


メーカー トピックス

大塚食品&エースコック レトルト食品のパイオニア、「ボンカレー」50周年
明治 大リーガー大谷と「ザバス」提供などサポート契約を更新


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・8

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


新春 トップインタビュー

SMにも人件費を原価参入したMD発想が必要に
 マルエツ代表取締役社長・U.S.M.H代表取締役会長 上田 真 氏


SJW新店レポート

環状線を挟んで東と西。高齢者からニューファミリー世代まで「全方位対応」
 ライフ 寺田町駅前店
大幅増床し新棟の核店舗にSSMとイオンドラッグ営業
 イオンタウン吉川美南/イオン吉川美南店


チェーンストア・コンビニの12月度販売概況

低気温により季節商材が好調に推移
セブンは3カ月ぶりに既存店プラス


食品マーケティング

ケイエス冷食、串刺しシリーズ推進
 *今春は「さつま揚げ串」、肉だんご、鶏つくね串・キャンペーン
東洋水産
 *昔ながらのソース焼そば 同・こがし醤油味をRN発売(2月)


今週の大店立地法公示速報


交差点

商売の活気とは?



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