SJW店舗ウォッチング イオンスタイル座間
デリカ、バル、サンド、寿司をショップ形式で
3月16日、神奈川県座間市に開業したイオンモール座間は、1,000席もあるフードコートを始め、飲食ゾーンが広いことで話題を集めている。核店舗のイオンリテールも鮮魚寿司、デリカ・リカー・サンドのショップをイートイン併設で運営する。 一般に、店内で販売する食材を使って調理して料理を提供する業態はグローサラントと言われるが、イオンでは「ここdeデリ」のネーミングで、デリカ売場などで購入した商品をイートインで食べてもらうよう促している。
イオンスタイル座間の鮮魚寿司「魚魚彩(ととさい)」は水産部門の運営で、検見川浜に次いで4店舗目で、3月30日には君津で5店舗目がオープンしている。検見川浜、君津では鮮魚売場に隣接してカウンターと椅子席を設けているが、座間ではレジの外でカウンターと椅子席のショップ形式にした。「魚魚彩の売上は席数に比例する。座間は多くの客数が想定されたことから、レジの外に出して、席数を増やすようにした」(担当者)と言い、実際、座間では想定以上の来客があって、週末は45分待ちの状態だという。もう一つの狙いは、物販への相乗効果だが、これも大きいと話していた。
デリカ、リカー、サンドイッチなどを組み合わせたリワードキッチンプラス、バルなどのショップ。リワードキッチンでは、サラダと2~3品目のデリの組み合わせで1プレート780円、980円で提供。サンドイッチも300~400円台と手ごろ。サンドイッチとバルのショップにはカウンター席もあって、気軽に一休みといった感覚で利用できる。こちらも開店後2週間余り、「特に昼と夕方の来客が多く、予想以上の出だし」(広報)という。
屋台など外で食べる習慣のある東南アジアと違って、日本は公衆の目がある場所で食事をすることに抵抗があると言われている。現に地方SMでは「人に食べているところを見られるのは嫌」とイートインが敬遠され、なかなか利用が進まないという話を聞く。そのため、売場から見えないように仕切りを高くしたりといった苦労も。
ただ、最近では親子連れで惣菜を食べている姿を見受けることもあり、イートインで食事する風景が普通になりつつあるようだ。
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