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No.979-2018/04/30

「無印良品」が創ったグローサラントの評判(大阪・堺市)

No.979号

自然な流れで、買物や食事


  食品スーパーで購入した商品を店内でレストランのように食べることができる業態「グローサラント」の見本のような店舗が大阪・堺市にお目見えした。生活雑貨を中心に良質の商品を揃える「無印良品 イオンモール堺北花田」。昨年7月末、「堺 北花田阪急」が撤退した跡に良品計画が出店したもので、売場面積の約半分を食品が占める。「売る人と買う人の会話が生まれやすくした」という売場の評判は上々だ。


  3月20日のオープンから1ヵ月。大阪・堺市のイオンモール堺北花田の1階フロアに同社最大の4,300㎡の売場面積を誇る。左が非食品、右が食品で、真ん中にある48席のフードコートが両者をつなげる。青果も鮮魚も近隣の市場から調達する「産直方式」だ。これはどこのスーパーでも大なり小なり取り組んでいることだが、「無印」はこれに「会話が生まれやすい」売場を付け加えた。


  鮮魚売場に人垣ができている。メモを取りながら、お客の注文を受けて、調理場に内容を伝える従業員。どんな人が応対しているのかと思い、鮮魚担当の福山有子さんに聞いてみた。まだ入って1ヵ月。鮮魚は初めてだという。「お客様の声を調理の人に伝えるだけなんですけど… 調理の人はみんな親切に教えてくれます」。なるほど、こういう場合、受け答えの人は必ずしもベテランである必要はないのかもしれない。


  海鮮丼を提供するブース。番号札で呼ばれたお客が取りに来ると、「どんなタレをかけますか?」と甘口、辛口、ブランド醤油の中から選んでもらう。「熱いお茶、それとも冷たいのに?」――そこでも会話が生まれる。フードコートも、自然な流れで食べられるような空間になっている。セルフレジを増やし、接客に当たる従業員を増やした効果が出たようだ。


今週の目次




流通羅針盤

順調なスタート切ったドンキ主導のユニー業態転換6店


今週の業界トピックス

セブン-イレブン・ジャパン 持てる力を全力投入して、客数増対策に取組む
ライフコーポレーション 2021度の目標は売上高8,000億円、経常利益200億円
イオン&ビザ・ワールドワイド・ジャパン 約10万台のレジにビザのタッチ決済端末を導入


メーカー トピックス

サラダクラブ 400の契約産地の中から最優秀賞は8産地に
大塚食品 ビタミン炭酸飲料「マッチ」の新CM発表会をサプライズで開催
伊藤園&山崎製パン 横浜市と連携し新「抹茶めろんぱん」発売
東洋水産 「マルちゃん涼味麺キャンペーン」実施
味の素AGF ブレンディで春夏向けTVCM放映


今週の開店情報


ニューストア |ビオセボン 中目黒店

都内にオーガニックスーパー2号店


SJW新店レポート

横浜駅で新しい食のライフスタイルを提案「時間・空間」を4ゾーンで構成
 フード&タイム イセタン ヨコハマ
インストアベーカリー導入、均一価格のよりどりセール実施
 スーパーバリュー 幕張西店
「原理・原則をしっかり」早くも常連客をつかんだ“ぶれない経営方針”
 マルハチ 西明石店


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・14

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


食品マーケティング

マルハニチロ、業務用冷食(前期比2~3%増)
 *惣菜、介護食向け強化
 *水産加工品、畜肉加工品(主に鶏肉ベース)、中華点心シリーズ


今週の大店立地法公示速報


交差点

「ガチャガチャモール」?



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