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No.980-2018/05/14

SJW店舗ウォッチング

キッチン&マーケット ルクア大阪店

「キッチン&マーケット」阪急オアシスの話題店(大阪・梅田)

No.980号

飲食と物販が融合した「新空間」


  「刺身に寿司」「生ハムとチーズ」「ピザとパスタ」。お酒もビール、ワイン、日本酒と何でもOK。食品スーパーと飲食ゾーンが合体した場所で、気の合った仲間とワイワイ過ごす。阪急オアシスの新業態店「キッチン&マーケット ルクア大阪店」が梅田のど真ん中、JR大阪駅に隣接するビルにオープンして1カ月半の様子をレポートする。


  ファッションビル「LUCUA(ルクア)osaka」の地下2階。昨年12月にオープンした飲食店が軒を連ねる「バルチカ」の西隣にある。「LUCUA FOOD HALL」として4月1日にオープンし、核店舗として入居した。元々は伊勢丹のデパ地下があったところだ。


  生鮮3品や惣菜を普通のスーパーと同様に販売している。違うのは全てその場で食べられるよう、合わせて450席ほど飲食スペースがあることだ。440坪の広さに輸入食品、日本の名産品も揃っている。寿司、パスタ、ハム・チーズ、デザートなどは専門店で提供されている。


  オープンして1時間もすると、あちこちの席は女性同士のグループで埋まってゆく。若い人が目立つが、思いのほか年齢層は広い。各自好みの食材が並ぶ一方で、ビールやワインのグラスも出ている。これって「昼酒?」。23時まで“新居酒屋”の席が空くことはない。


  時間帯を変えて何度かウォッチした。キャリングケースを引いた観光客風の人がいる。駅前店舗ならではの光景だ。シンガポールから来た親子連れの質問に、汗だくで英語で答える従業員の姿があった。背広組も数多い。これは“我が業界”の視察組のようだ。ワイングラスを手に関係者と談笑する人と目が合った。「これから、こんな店がどんどん増えて行きますよ」。声の主は4月1日付で阪急オアシスの顧問に就任した千野和利氏だった。


今週の目次




今週の業界トピックス

デリシア 統合に横たわる難問を乗り越え、収益改善へ


メーカー&ベンダー トピックス

ネスレ 米・スタバ本社から商品販売権を手中に
三菱食品 18年度総投資額は200億円
明治 日本ボッチャ協会と製品提供契約を締結
日本製粉グループ 渋谷の東急本店でクレイフラワー展開催


今週の開店情報


SJ決算レポート GMS篇

構造改革進み、収益性高まる、経常利益率1.6%に
荒利上昇し、販管費率下がる、新店より活性化重視続く


SJW新店・改装店レポート

食物販ゾーンを広く取り、足元商圏の深堀を目指す地域密着SC
 イオンスタイル座間・イオンモール座間
お客さんが「素材の味を良く知っている」地域で、生まれ変わった売場
 コープこうべ コープデイズ豊岡


チェーンストア・コンビニの3月度販売概況

農産品は数ヵ月ぶりの相場安
競合激化から客数減が進む


食品マーケティング

三菱食品、2018年3月期決算は増収減益
 *課題は売上対比営業利益増のため物流コスト、販売管理費削減
マルハニチロ、2018年3月期決算、売上増だが、営業利益減
 *加工事業は増収、増益基調


今週の大店立地法公示速報


交差点

国内グローサラントに新しい波



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