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No.982-2018/05/28

SJW店舗ウォッチング

明治屋PROVISIONS&WINS吉祥寺

明治屋が初出店したワインやコーヒーも飲める新物販店

No.982号

体験型飲食&物販店


  明治屋は4月26日(木)、新業態店「明治屋PROVISIONS&WINS吉祥寺」を東京都武蔵野市の東急百貨店吉祥寺店3階に誕生した食と関連雑貨のフロア「武蔵野マルシェ」内にオープンした。店内は明治屋オリジナル商品であるMyブランドのジャム、おいしい缶詰、明治屋直輸入ワインの他、低糖質・低カロリーの食事系の冷凍食品、ナチュラルチーズや生ハム、菓子、飲料をトータル約1,000アイテムと通常店の5分の1以下と絞って品揃えする。


  売場面積は50坪で、レジは2台常設。レジカウンターの内側にコーヒーマシンとワイン抽出機を各1台、電子レンジを4台設置する。レジカウンターに隣接してカウンター席7席とテーブルを3台置いた12人収容可能な立ち飲みコーナーを設けている。合計32店(うち百貨店内は25店)のショップを展開している明治屋だが、イートインコーナーを配置した店は今回が初めて。


  東急百貨店吉祥寺店の地下1階食品フロアに売場面積15坪の「明治屋吉祥寺ストアー」を2016年3月10日にオープンし、現在は順調な売上となっている。今回はその上の階に新コンセプトショップをオープンしたが、同社は1日500人の客数を想定し、うちイートインの客数は200人を見込んでいる。スタートしたばかりで、まだ認知度が低いため、イートインの1日の利用状況はコーヒーが120~130杯で、ワインは10~20杯にとどまっている。コーヒー150杯、ワイン50杯という目標には達していない。


  「食べる・飲む」という体験型飲食物販店は最近、イートインコーナーを充実しているSMの流行と言える。それが進化して「グローサラント」というアメリカ生まれの新形態のショップが日本にも登場している。明治屋の新業態店も同じような流れに乗った形でオープンしたが、今後、同店がどう進化していくのか、注目される。


今週の目次




今週の業界トピックス

さえきセルバHD 事業会社を5社から3社に集約、さらに「集中と分散」
バロー カリスマ主導から分権型経営へ転換
日本チェーンストア協会 小濱裕正新会長が就任し、清水信次前会長は副会長に


メーカー トピックス

大塚食品 安いラーメン店やインスタ映えの観光スポットを紹介
東洋水産 専属シェフ監修、サッカーファン向け‘カチメン’発売
味の素AGF 人事異動と組織改編


SJ決算レポート SM篇  2018年2月期決算

既存店売上プラス2%以上はライフやベルクなど4社
増収増益は3割を切る8社。コスト増が減益の主因


SJW話題店・海外店・改装店レポート

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 一田(YATA) 元朗店 中国・香港
売場の魚と肉を使ったデリカを水産と畜産売場で販売
 中央林間 東急ストア


企業動向

味の素AGF、今夏の中元ギフト商品戦略明かす


食品マーケティング

青果専業のファーマインド、台湾へ野菜輸出?(今夏)
 *提携先のオリックス、兵庫で水耕栽培・葉モノ野菜出荷
進む異業種メーカー物流
 *現状、6社共同で全国展開
 *大手卸、物流コスト削減が緊急課題


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

崎山酒造廠 [沖縄薬膳美ら味噌]
沖縄の家庭伝統の味を泡盛酒蔵が商品化


今週の大店立地法公示速報


交差点

人手不足問題が問うもの



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