SJW店舗ウォッチング
いなげや 練馬関町店
店内で売っている肉や魚を素材として使ったデリカをお客に分かりやすいようPOPに掲げながら、オープンキッチン化した売場で販売しているSMが最近増えてきている。5月26日に東京都練馬区の社宅跡にオープンした「いなげや練馬関町店」では、店内奥の畜産と水産売場の間に「お肉屋さんの惣菜」「お魚屋さんの惣菜」「八百屋さんの惣菜」と並べてコーナー化し、作業場をガラス張りとして惣菜を製造している様子が売場から良く見える演出をしている。
いなげやでは昨年3月に改装した「いなげや大泉学園店」で生鮮素材を使った惣菜の取り扱いを開始し、肉売場でミート惣菜、魚売場で魚惣菜、野菜売場で野菜惣菜を販売する。同社では当面、この2店で検証しながら、今後どうヨコ展開していくのか、を研究していく。
この他に東急ストアでも同様の取り組みを改装店で現在3店実施している。今年2月に改装した洗足店、3月に改装した、すすき野店と中央林間店だ。ベイシアも今年3月にオープンしたスーパーセンターの勝浦店で精肉や鮮魚部門の従業員が製造したミートデリカや魚惣菜をコーナー化している。マルエツでは2016年6月に改装した八千代中央駅前店からスタートし、今年4月には33店目の導入となるフォレストモール印西牧の原店でも「お魚屋さんのお惣菜」と「お肉屋さんのお惣菜」をコーナー展開する。
店内で扱っている生鮮素材を使ったデリカを販売し、オープンキッチン化してお客に見せる演出を始めたのは2011年10月にオープンしたサミットストア成城店からだ。現在、サミットではほぼ全店の112店にこの取り組みを導入し、好調な業績を続けている。実施する上での最大の課題は「部門間の壁」を解消することであるとサミット側は強調する。「通常のチェーンストアの仕組みではなかなかうまくいかない。人事考課制度そのものを変えないと難しいですよ」と同社。
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