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No.984-2018/06/11

大手SM、来期も出店攻勢 来春の新卒採用、大幅増の見込み

No.984号

VR活用した就職説明会も


  大学生の採用面接が6月に解禁されたが、すでに内定者が過半を超えているという報道もある中、SMチェーンの採用活動の現場では様々な工夫が行われている。


  今年の採用活動の傾向について、サミットでは、「前年より早いペースでスタートし、内定をいくつも保持しながら行動する学生が多い。1回あたりの説明会参加者は前年より少ない」と分析、その対策として「前年よりも説明会回数を増やし、母集団を確保する。早期に内定承諾者を増やすため、内定回答保留者を対象に、新店、改装店情報など最新情報を提供している。前年、選考に進んでいる学生に対して面接官が足りず、選考が長引く傾向に陥り、選考途中で辞退する学生がいたので、今年度は面接官を増やし、スムーズに選考を進める対策を取っている」と話している。


  ライフでは、説明会を首都圏、関西だけでなく仙台などの地方でも開催、地方の学生を開拓する。5月からはVR(バーチャルリアリティ)を使って、普段、外からは見えない店のバックヤードや物流センターの様子を学生に体験してもらうようにしている。「スーパーマーケットの雰囲気を知ってもらい理解を深めるのが狙い」(ライフ)と言い、様々な説明会で活用、威力を発揮しているようだ。


  職場を体験するインターンシップを行う企業は多いが、ヤオコーでは1日、5日、7日の3パターンできめ細かく実施している。 「すぐにお客様の反応がある小売の楽しさを知ってもらうため」。店だけでなく、本部勤務を含めたカリキュラムを組む。店で販売計画を組んで売れ行きを確認したり、マーケット調査も経験でき好評という。昨年は、年間で200名が参加、年々強化している。


  ライフでは長年実施し、伝統として定着している社内リクルート制を設けている。入社1~2年目の若手社員2~3名を人事部に6~10か月配属して、就活生のフォローを継続的に行い、採用に結び付ける。実際入社した社員の声を聞いても、リクルーターの人柄が良かったからという声もあり、採用率は高いという。(2頁に関連記事)


今週の目次




SJWレポート

大手SMチェーンの来春採用予定、大幅に増える見込み


今週の業界トピックス

ファミリーマート ファミマ、ドンキ流売場づくりの共同実験店開業


メーカー トピックス

サラダクラブ 健康と美容意識の高い女性に最適なパクチーサラダ新発売
明治 「明治おいしい牛乳」東京五輪でプロジェクト
マルハニチロ 「MOTTAINAIキッズフェスティバル」に協賛
森永乳業 通販サイトの不正アクセス問題で調査結果を発表


SJW新店レポート

店舗オペレーションを「2部門制」に変更。夜が好調で営業時間を延長
 阪急オアシス 中之島店
ランチに「選べるチョイス弁当」。ライフコッペを初導入
 ライフ 東馬込店
駅前商業ビルで生鮮4品に注力する高質都市型小型SM
 クイーンズ伊勢丹 国分寺店
観光型複合商業施設「ミ・ナーラ」で気を吐く「デリ化」の売場
 KOHYO 奈良新大宮店


企業動向

味の素AGF、品田社長が2018年度事業方針を発表


食品マーケティング

日清フーズ、冷食「THE PASTA」が拡販へ
 *青の洞窟・生パスタシリーズがいかにフォローするか
三菱食品、生活志向シリーズ「かりんとう」3品発売
 *6月初旬から北海道エリア限定


今週の大店立地法公示速報


交差点

3年ぶりに「阪神復活!」



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