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No.987-2018/07/02

SJW店舗ウォッチング

ベイシア前橋小島田店

注文後に生魚を調理し出来たてのフライや焼魚に

No.987号

ベイシアとカインズの連携でECに対抗


  6月20日オープンの「ベイシア前橋小島田店」は「できたてできます」というPOPが惣菜と鮮魚売場、「Hana Cafe」の至る所に掲げられている。このマークが付いた商品は毎日決まった時間になると、揚げたて・出来たてのデリカを購入することができる。同社初の試みだが、鮮魚売場では、生魚をお客が注文すれば、30分ほどで揚物や塩焼きにしてくれる有料の調理サービス(調理代金は1匹あるいは100g当たり50円)も実験的にスタートした。


  ベイシアは3月23日オープンの勝浦店でベーカリー&カフェ「Hana Cafe」や店内で販売している生鮮素材を使った魚惣菜や肉惣菜を取り扱う「スーパーデリカテッセン」を開始。4月27日にリニューアルした吾妻店にも導入したが、今回の前橋小島田店ではさらに進化させ、「出来たて」にこだわって、お客にアピールする試みを始めた。壁面のインストアベーカリーから惣菜、鮮魚、精肉売場までを全てガラス張りのオープンキッチン化とし、作業場が売場から見える演出も同社初導入している。


  前橋小島田店でベイシアは「食の提案」を打ち出した。隣接して6月27日にオープンした「カインズ前橋小島田店」では「暮らしの提案」を売場で具現化させた。両店を核にスギ薬局やセリア、ベーカリー&カフェのパーネデリシアが営業するSC「くみまちモール」の1号店が前橋市小島田に誕生。アマゾンなどの巨大ECに対抗する。


  同モール開業に合わせて、カインズ土屋裕雅社長とベイシア橋本浩英社長が出席するグループ初めての合同会見が6月26日、ベイシア本社で行われた。カインズ土屋社長は「今までやってこなかった新しいコンセプトのモール」と強調し、ベイシア橋本社長は「カインズはベイシアより進化しているが、ベイシアもようやく進化し始めたところ。今後は両社でコラボしていきたい」と発言した。


今週の目次




流通羅針盤

 産業界と消費者団体が同床する生団連の存在感高まる


今週の業界トピックス

 ウオロク 地域密着のSM経営に徹し業績伸ばす


メーカー トピックス

 エレクトラックス・ジャパン 軽食が30秒で簡単に加熱できる電気グリラー「スピーデライト」登場
 昭産商事 新社長に檜前慶一前昭和産業専務
 東洋水産 マルちゃん正麺カップ「ゆず香る金色塩」
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今週の開店情報


SJW インタビュー

 50店体制を目指す 「食べる・飲む」の体験型飲食物販店舗をオープン
  明治屋 取締役小売事業本部長 磯野 太市郎 氏


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・18

 ― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJW新店・改装店レポート

 新業態の体験型飲食・物販店舗、ワインをイートインで提供
  明治屋 プロヴィジョンズ&ワインズ吉祥寺
 簡便商品を強化。野菜キットなど新たな取り組みを導入
  フードスクエアカスミ 水戸堀町店
 名だたるディスカウント店が包囲「鮮度感のある店」に大改装した
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SJW震災レポート 「その時、何があったのか…」

 リカー売場は“お酒の海”「年4回の防災訓練が役に立った」


チェーンストア・コンビニの5月度販売概況

 悪天候&1日休日が少ないGWなどが影響し客数減
 SMの既存店プラスはヤオコー、東急ストア、サミットのみ


今週の大店立地法公示速報


交差点

外国産米を販売するSM



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