マルヤス メルヴィ芸濃店(三重県津市)
ディスカウント店に囲まれ、生鮮を強化したものの、安売り以外に妙案がなかった食品スーパー。「せっかく食品を扱っているのだから、受け身ではなく、料理提案やプラスαの付加価値を出していくのがこれからのスーパーの形」という店舗が三重県津市にお目見えした。
津市北西部の伊勢自動車道・芸濃(げいのう)I.Cを出たところに4月20日オープンしたマルヤスメルヴィ芸濃店。北側にドラッグと隣接して、ぎゅーとらラブリー芸濃店、東側にはイオン系のザ・ビッグ芸濃店がある、商業集積の“ど真ん中”への出店だ。
水産売場の平台ケースの上には活け魚が泳ぐ大きな水槽、その横に割って入る形で木戸越しに「鮨禧」の屋号が付いた寿司カウンターがある。全て予約制で、板さんが握る江戸前の本格派だ。夜は4組限定1万円と値も張る。テナントならともかく、食品スーパーの売場に本格的な直営の寿司屋など、例がない試みだ。
イートインもある。いや、マルヤスではレストラン「メルヴィ・フードホール」と名付け、基本的にはスーパー内で購入した「弁当・惣菜類」は飲食禁止だ。提供するのはイタリアンなど200を超えるメニューで、専門シェフの手による本格的な料理が自慢だ。平日は主婦のグループの利用が絶え間ない。
マルヤス4代目の坂崎公亮社長は、これからのスーパーのあり方を熱く語る。「刺身を造れるのに、寿司が握れないのでは、せっかくの技術、財産を生かしたことにならない。デパートの外商ニーズに応じた胃袋を満足させるスーパーが一つもないのは、我々の怠慢だ」。メディアの反応も大きく、訪問当日は地元テレビ局が3時間以上をかけて「鮨禧」の取材を続けていた。(P06~09にマルヤスメルヴィ芸濃店の新店レポートを掲載)
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