バックナンバー989号

≫ウィンドウを閉じる


No.989-2018/07/16

寿司カウンターやレストランがあるスーパーマーケット

マルヤス メルヴィ芸濃店(三重県津市)

No.989号

根底に「面白いことをしたいな」


  ディスカウント店に囲まれ、生鮮を強化したものの、安売り以外に妙案がなかった食品スーパー。「せっかく食品を扱っているのだから、受け身ではなく、料理提案やプラスαの付加価値を出していくのがこれからのスーパーの形」という店舗が三重県津市にお目見えした。


  津市北西部の伊勢自動車道・芸濃(げいのう)I.Cを出たところに4月20日オープンしたマルヤスメルヴィ芸濃店。北側にドラッグと隣接して、ぎゅーとらラブリー芸濃店、東側にはイオン系のザ・ビッグ芸濃店がある、商業集積の“ど真ん中”への出店だ。


  水産売場の平台ケースの上には活け魚が泳ぐ大きな水槽、その横に割って入る形で木戸越しに「鮨禧」の屋号が付いた寿司カウンターがある。全て予約制で、板さんが握る江戸前の本格派だ。夜は4組限定1万円と値も張る。テナントならともかく、食品スーパーの売場に本格的な直営の寿司屋など、例がない試みだ。


  イートインもある。いや、マルヤスではレストラン「メルヴィ・フードホール」と名付け、基本的にはスーパー内で購入した「弁当・惣菜類」は飲食禁止だ。提供するのはイタリアンなど200を超えるメニューで、専門シェフの手による本格的な料理が自慢だ。平日は主婦のグループの利用が絶え間ない。


  マルヤス4代目の坂崎公亮社長は、これからのスーパーのあり方を熱く語る。「刺身を造れるのに、寿司が握れないのでは、せっかくの技術、財産を生かしたことにならない。デパートの外商ニーズに応じた胃袋を満足させるスーパーが一つもないのは、我々の怠慢だ」。メディアの反応も大きく、訪問当日は地元テレビ局が3時間以上をかけて「鮨禧」の取材を続けていた。(P06~09にマルヤスメルヴィ芸濃店の新店レポートを掲載)


今週の目次




流通羅針盤

難易度の高い生鮮食品ECの再構築に挑戦する企業増える


新 激戦地 ストアシーイングMAP

流山おおたかの森駅 千葉県|流山市


今週の業界トピックス

オーケー 過去最高の増店で、営業収益3,577億円、8.0%増と好調


メーカー&ベンダー トピックス

三井食品 過去最高の売上高8,000億円越え
マルハニチロ 魚類、高値推移の中だが新商品対応


今週の開店情報


SJW新店レポート

レストランや寿司カウンターをドッキング 新業態で打って出る
 マルヤス メルヴィ芸濃店
駅前・ロータリー立地で半径1km圏の足元深耕を目指す
 いなげや ブルーミングブルーミー ひばりが丘パルコ店
精肉は小豆沢店からパック化し1日2便供給される190坪店
 東武ストア 下赤塚店


地域対応を強く訴求 国分グループ首都圏・関信越エリア展示会

地域対応、コラボ商品など幅広い提案力を発揮
シニア版グローサラントで憩い・学び・集う場を提案


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・19

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


企業動向

味の素AGF、スティックで18年珈琲秋需を牽引


食品マーケティング 有力メーカー、下期、新商品戦略―上―

マルハニチロ、本物味を冷食の時短で用意
*魚料理の簡単「時間価値」を提案=白身魚の厚切りフライ=


今週の大店立地法公示速報


交差点

宗像守氏の死を悼む



≫ウィンドウを閉じる