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オオゼキ 砧店
オオゼキは6月15日(金)、東京都世田谷区に「オオゼキ砧店」をオープンしている。オオゼキといえば青果の売上構成比が25%と圧倒的に強いことで知られている。首都圏で40店を展開するSMチェーンだが、今回の砧店ではあえて鮮魚と寿司売場を強化し、同社最大規模で展開する。売場面積は496㎡しかないため、加工食品と日配食品の品揃えをかなり絞っている。
「オオゼキ砧店」を北へ300m進むと「オオゼキ祖師谷大蔵店」が営業している。祖師谷大蔵店は2002年4月に出店。売場面積486㎡だが、年商20億円を超える繁盛店だ。すぐ近くの砧店は自社競合を避けるため水産売場で差別化を図った。営業時間も祖師谷大蔵店は10時~21時までだが、砧店は9時半~19時と短くし、少ない従業員数でも対応できるようにした。
砧店の開発当初は新業態店「オオゼキ ピコ砧店」とする予定だったが、オープン直前にオオゼキの店名は一つでよいという声が上がり、ピコという店名は消えた。ただ、看板には「Ozeki Pico」が残ったままになっている。オオゼキは都心部で100坪以下の店を開発したいと以前から考えており、生鮮3品に特化した小型店舗の展開を目論んでいる。今回の砧店はその前段階の実験と言えそうだ。
来年4月以降には「オオゼキ松原店」をスクラップ&ビルドで再出店する。現在は近くに仮設店を営業しているが、来春の新店ではインストアベーカリーや惣菜、寿司、生鮮3品などフルラインで展開する計画だ。元々、旧・松原店は売場面積763㎡で、年商35億円超と、オオゼキの上町店、下北沢店と同様に売上トップ3に入る大繁盛店で、3店とも自社物件。松原店がどういう売場で出店してくるのか、期待される。
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