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No.995-2018/09/03

SJW店舗ウォッチング

ライフ 蕨駅前店

ガラス張りの作業場で売場と一体化し、見せる魚&肉惣菜

No.995号

演出効果で惣菜を強化


  ライフコーポレーションは6月27日(水)、埼玉県蕨市に「ライフ蕨駅前店」をオープンしている。かつては1970年6月から営業してきた多層階型GMS業態の「イトーヨーカドー蕨店」だったが、2009年4月にディスカウントストア「ザ・プライス蕨店」に業態転換。建物の老朽化に伴い2016年10月に閉店していた場所に、ライフはワンフロアのSMを新規出店した。


  「ライフ蕨駅前店」はJR京浜東北線・蕨駅東口から徒歩3分の線路沿いにある。駅東口には1968年から営業している「東武ストア蕨店」の他、「マミーマート川口芝」や「コモディイイダ蕨店」などがあり、線路を挟んだ西側には「ヤオコー蕨南町店」や「マルエツ蕨店」、「西友蕨店」も営業する競合の激しいエリア。ライフの新店は、作業場をガラス張りとして惣菜やインストアベーカリー、畜産、水産で「見せる」演出を進め、計画を大幅に上回るスタートを切っている。


  電力制御システムによる次世代型の省エネを導入した「ライフ蕨駅前店」は、太陽光発電設備も設置しており、合わせて年間約700万円の電気料金の削減を見込んでいる。さらに、大空間を生み出す大スパン工法を採用し、売場内の柱の本数を従来よりも大幅に削減して売場全体で解放感を創出している。


  ライフコーポレーションは11月にSMの新店を2店計画する。一つは田町駅東口の売場面積400坪の田町駅前店、もう一つは600坪の大森店で、どちらも新・商業施設内への出店となる。田町駅西口では11月初旬に「サミットストア三田店」もオープンする予定。同店は都市型ハイブリッド型店として営業する計画であり、田町駅を挟んでライフとサミットの新店が激突する。


今週の目次




流通羅針盤

アマゾンと対極の非合理で存在感を示すドンキ流デジタル戦略


今週の業界トピックス

CGCグループ スカスカ商品撲滅運動スタート、環境問題と生産性対応


メーカー トピックス

東洋水産 チルド麺「コクの一滴 深み醤油豚骨」など2品種


SJW新店・改装店レポート

新MDをフル装備すると同時に次世代型の省エネを導入
 ライフ 蕨駅前店
デリカを拡充し、コンセのインストアベーカリーを新規導入
 紀ノ国屋 等々力店


チェーンストア・コンビニの7月度販売概況

西日本の記録的豪雨の影響で客数減
農産の相場高などから生鮮は好調


こだわりの変化と進展

考え方の切り替えがさらなる拡大へ
 いま、老も若きも「感動と活気と夢」を欲しがっている


 注目のこだわり商品

ビバレ・ジャパン りんごの酸味・果実感を活かした「青森県産 紅りんご」
小川珈琲 RTDコーヒー&スペシャルティコーヒーを新発売
春月 人気のおたふく豆、うぐいす豆、とら豆を1パックにした「春月3種豆」
程野商店 愛媛県の伝統の味。「松山あげ」


業界動向

伊藤園、激暑フォローでミネラル麦茶が2ケタ超の売れ行き


食品マーケティング

マルハニチロ、冷食先導でブランド力の強化へ
下期新商品、調理冷食~瓶・缶詰・お魚ソーセージ


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・22

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


今週の大店立地法公示速報


今週の開店情報



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