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No.1006-2018/11/26

SM業界初。ベイシアがスマホから希望する惣菜を選んで決済する実験

No.1006号

スマホによる注文と決済


  11月16日、埼玉県新座市にオープンした「ベイシア新座店」ではSM業界として初の取り組みにチャレンジしている。客がスマホから、惣菜売場で販売している希望の商品を選択して注文し、出来立ての商品をイートインコーナーに併設したフルーツ&ベーカリー「Hanaカフェ」のレジカウンターで受け取るという仕組み。支払いも事前にスマホの決済アプリに内蔵しているクレジットカードで済ませるため、客の待ち時間を減らして、買物の便利さを提供する試み。同時に、食べたい惣菜を食べたい時に受け取れる。


  ベイシアは「タッチdeデリカ」と名付けて展開。今すぐに欲しい時は「コロッケ」(6個入り・本体価格300円)か「餃子」(20個入り・同700円)のどちらか、を選べ、呼び出しベルの通知音を合図に出来立ての商品を受け取れる(注文から30分~1時間ほど)。当日の受け取りたい時間の場合は、先の2品の他に寿司や赤飯、焼芋、刺身盛り合わせ、ジャンボ焼鳥から選べ、明日の受け取りの場合には、さらにカットフルーツや食パン、クロワッサン、アップルパイ、ピザ、明後日の受け取りの場合は焼鯛も注文できる。


  「タッチdeデリカ」は、ボクシーズが運営するスマホオーダーシステム「Putmenu(プットメニュー)」を通じて運営。SM業界ではベイシアが初の導入となったが、外食店や商業施設内のフードコートではすでに試験導入されており、ケンタッキー・フライド・チキンの新宿南口店と池袋サンシャイン通り店、和食レストラン「大戸屋」品川グランパサージュ店、「イオンモール幕張新都心」で営業している「おひつごはん四六時中」、「イオンスタイル仙台卸町」内のフードコート「杜のオアシス」で導入されている。いずれの飲食店もスマホから事前にメニューの注文と決済ができるため、客側は座席についてからの待ち時間と会計の時間がゼロというのが最大のメリットとしている。


  「プットメニュー」は日本語に加え、英語や中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語など12言語に対応しており、訪日客の利用も可能。客は出来立ての商品を待たずに受け取れ、レジ待ちの時間も削減される。さらに、過去に利用した客に対してメッセージも送信できるため、新しい販促にも利用できる。ベイシアでは新座店の反応を見ながら、他の既存店への導入を検討する。


今週の目次




今週の業界トピックス

 ヤオコー 新サポートセンター竣工、12月3日から稼働


メーカー トピックス

 味の素AGF 横山敬一会長が11月16日付で退任
 食用油 最前線 食用油、健康訴求へ集中
 東洋水産 パリパリ無限もやしのもと1食入り


今週の開店情報


業態間競争が激化する中での商品政策を聞く

 絶対的価値の創造で異業種間での戦いを勝ち抜く
  マルエツ 取締役常務執行役員商品本部長 池野 賢司 氏


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

 木の屋石巻水産 [カレイの縁側醤油煮込み]
 トロッとした食感が人気で23年のロングセラー


ニュー チャレンジ

 ならコープ ディアーズコープたつたがわ
 「ふっくら干物」の特殊乾燥機導入


SJ決算レポート CVS篇  2019年2月期第2四半期

 既存店客数減の改善が共通課題
 増収は2社のみ。ファミマは利益改善


SJW新店レポート

 デリカを強化し、簡便性を追求 「Hanaカフェ」には新商品も登場
  ベイシア ふかや花園店
 発祥の地に「デジ・リアル」融合店 ドライブスルーも初の試み
  イオンスタイル 津南


企業動向

 明治HD、2019年3月期通期連結は増収増益へ上方修正(下)


今週の大店立地法公示速報


交差点

技能実習生対応、生活面で苦労も



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