「安全・安心」な野菜を、店頭まで一気通貫で安定供給
セブン‐イレブン・ジャパンとプライムデリカは、かねて建設を進めていた、セブン‐イレブン専用の「野菜工場」をこのほど竣工し、来年1月からリーフレタス3品種を神奈川県と東京都の一部店舗、約2,000店に供給開始する。昨年稼働開始したプライムデリカのデリカ工場と直結していて、レタスを使ったサラダなどの加工品も供給する予定で、2020年春ごろを予定するフル稼働時には1日当たり約3トンの生産を見込む。
その狙いについて、古屋一樹セブン‐イレブン社長。「当社は、フレッシュフードを1日3便配送で美味しいものを欲しい時にと、成長してきたが、反面、店と専用工場でロスがでていた。それで、サラダを専用工場で徹底した鮮度管理、人に触れない生産ライン、ガス充填・トップシール包装などによって賞味期限を1日延ばし2日半にした。しかも、品質が上がり食感も味も良くなり、販売が伸び、廃棄率も減った。専用工場だからこそできる『長鮮度』のサラダで、惣菜、サンドイッチ、菓子パンでも『長鮮度』化し同じ効果が出ている」。
そうしたイノベーションを続ける中、「いかに良い原材料を安定的に供給するかが最大の問題になってきている」という。特に農産物は「農業就業人口の減少などで規模が縮小している。それに過去に例を見ない異常気象で、安定供給がなかなか図れない」という問題意識から、今回の野菜工場の計画になったという。
「相模原ベジタブルプラント」は、種まき(播種)から栽培までオートメーション化された完全制御型野菜工場。LED照明によりビタミンCが付与される、栽培期間は38日で露地栽培より20日以上短期化、発芽率は90%と通常より1.5倍高い、など特徴があり、サラダの長鮮度化をさらに進められるという。
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