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No.1011-2019/01/07

明けましておめでとうございます 本年もよろしくお願い申し上げます

No.1011号

SMにも本格的な再編の波


  昨年は少子高齢化によるマーケットの縮小を背景にした、食分野へのドラッグストア、コンビニ、ホームセンター、ネット通販、宅配など異業種の参入による競争の激化がスーパーマーケットの再編を促し始めたと強く印象づけられた年でした。


  年も押し詰まった12月25日には、北海道・東北でリージョナルチェーンを築いているアークス、中部・東海地方を中心に北陸などへも店舗網を拡大してるバローホールディングス、山口、九州で再編を進めているリテールパートナーズの3社が資本業務提携して流通再編の中心核になるというニュースが飛び込んできました。その背景に「少子高齢化と人口減、人手不足による人件費、物流コスト増、異業種との競争激化などがある」と指摘しています。互いに2~6%台の保有率で株式を持ち合い、経営資源や経営ノウハウを有効活用しようというもの。その相乗効果により互いに企業価値を上げることで成果を示し、全国的な再編の受け皿になっていこうとの狙いのようです。


  これに先立って、10月にはイオンがグループのSM事業の再編を発表しました。年商5,000億円を目途に地方のSMなどを再編するもので、中四国のマックスバリュ西日本とマルナカ、山陽マルナカの統合を今年3月に行うのを皮切りに、九州でイオン九州とMV九州、イオンストア九州、近畿でダイエーと光洋、中部でMV東海とMV中部、北海道でイオン北海道とMV北海道などの統合が行われる予定です。以前から事業連携がテーマになっていましたが、ここで一気に統合に舵を切ったもの。いずれにしてもこれによりしっかり利益が出せる体質にしようということのようです。


  人口が増え続け、チェーンストア業界が隆盛だったころの再編は1+1を3にも4にもしようという前向きの勢いがありましたが、今はむしろ、共同化による構造的なコスト削減に目が向いているようです。今年もこの流れは続きそうです。


今週の目次




2019年 トップの年頭メッセージ

 日本チェーンストア協会 会長 小濱 裕正 氏
 日本スーパーマーケット協会 会長 川野 幸夫 氏
 全国スーパーマーケット協会 会長 横山 清 氏
 日本ショッピングセンター協会 清野 智 氏
 日本インスタントコーヒー協会 会長 横山 敬一 氏


流通羅針盤

 10月実施の消費増税をどう乗り切るのかが収益上の課題


新 激戦地 ストアシーイングMAP

 三田・白金・芝浦 東京都|港区


今週の業界トピックス

 アークス、バロー、リテールパートナーズ
  リージョナルSM3社が資本業務提携を締結、1.3兆円規模に
 三菱食品 食をめぐる2019年度の展望
 マキヤ 増収で、営業利益・経常利益は2桁増


メーカー トピックス

 日清製粉 国際穀物科学シンポジウムの開催
 日本製粉 伊産早摘みオリーブ油ネット通販限定で発売へ
 マルハニチロ 業務用冷食で約3~10%値上げ


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・30

 ― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


新春トップインタビュー

 第六次中計の初年度として「ライフらしさ宣言!」を打ち出す
  ライフコーポレーション 代表取締役社長兼COO 岩崎 高治 氏


SJW新店レポート

 駅とデッキで直結した「隣りの商業施設」に移転、若い客層の増加見込む
  ライフ トナリエ大和高田店


チェーンストア・コンビニの11月度販売概況

 農産物が前年の相場高の反動受けSM各社が苦戦
 ヤオコーは連続既存店売上増が12ヶ月で途切れる


今週の大店立地法公示速報


交差点

QR決済の覇権争いが始まる



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