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No.1021-2019/03/18

SJW店舗ウォッチング

ヤオハン 城内店

毎日稼働し、地域に愛されるヤオハン(栃木市)の「ふれ愛ひろば」

No.1021号

地域コミュニティの核に


  スーパーマーケットでイートインスペースを設置する店舗は増えているが、栃木県のヤオハン城内店(栃木市城内町2‐23‐3)では正月元旦を除いて、1年364日稼働し、地域コミュニティの核として、地域に受け入れられている。


  同店では2017年9月16日に改装したのに合わせて、料理教室、文化教室など様々な集まりに利用できるイートインスペース「ふれ愛ひろば」を開設した。「地域のSMが生き残るには地域とのコミュニケーションが大事。アメリカのニューシーズンズを参考にして改装しました。1年364日、企画で埋めるのがこだわり。ベースは料理教室で、商品部全部門で取引先の協力を得ての試食会、栃木市、社会福祉協議会との提携など、市長からの全面的な協力を得て進めています」(財田忠典ヤオハン社長)と地域密着で進める。スケジュール表を見ると、毎日、びっしり予定が入っている。明治「ヨーグルト乳酸菌セミナー」などメーカー主催の教室、山佐屋「わかめ試食会」などの試食会、初心者向け手芸教室、そば打ち教室、暮らしのワークショップなど個人による教室、さらに社会福祉協議会のオレンジカフェ終活講座などが並んでいる。


  取材に伺った日にはフジッコの「大人の料理教室・簡単おせち」が開催されていた。20名の定員に対し76名が応募する人気ぶり。教室は広いイートインスペースをパーテーションで仕切り、調理台やシンク、ビデオカメラなどを本格的に設備。ガラスのパーテーション越しにイートインで休憩していたお客様が見物する姿もみられ、「どうしたら参加できるの」と尋ねるお客様もいた。


  1年以上、継続し地域に受け入れられていることから、CGCグループでも評判になっていて、ニュー三久、義津屋、マルト商事、タイヨーなどで同様の広場を開設する動きが広がっている。


今週の目次




流通羅針盤

 本部の社会インフラを支える自負が加盟店の重荷になる


今週の業界トピックス

 ヤオハン城内店ふれ愛ひろば 料理教室、カルチャー教室などで毎日、びっしり埋まる
 オリックス 埼玉県さいたま市と愛知県小牧市で、相次いで一棟貸しの物流センター着工
 大塚食品 業界初、ペット入りゼリー炭酸飲料「マッチ ゼリー」発売
 東洋水産 「マルちゃん正麺」に冷やしの新商品
 昭和産業 常務執行役員・部長級人事(4月1日)


今週の開店情報


流通フォーカス

 新元号発表から一般参賀まで、予想される社会変化
  青森中央学院大学大学院客員教授 小澤 信夫 氏


今道剛の中国キャッシュレス現地事情レポート[第9回]

 IoTで街中の空いたスペースが大事な収入源に生まれ変わる


SJW新店レポート

 一部惣菜を素早く購入できるエクスプレスコーナー導入
  ベイシア 上尾平塚店
 創立60周年、新年度スタート1号店。「春日井のセンターからも15分」
  スーパーセンター オークワ 多治見店


今年のテーマは“酒” 国分グループ

 変革期を迎える酒類市場へ向けて提案強化
  FOOD TABLE in JAPAN 2019に計4か所の大規模出展


食品マーケティング

 日清フーズ、家庭用冷食で新たな挑戦
 *売れ筋首位「THE PASTA」の強化&洋風惣菜発売
 *大盛りは横型パッケージを縦型にし、視認性を強化


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・35

 ― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


今週の大店立地法公示速報


交差点

両社の融和は難事業ではない



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