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No.1025-2019/04/15

SJW店舗ウォッチング

ダイエー イオンフードスタイル八王子店

「地元愛」のSMとして再スタート切ったダイエー八王子店

No.1025号

SMで市街地を再活性化


  昭和40年代~50年代にビッグと言われた大手チェーンの成長を支えた市街地のGMS。その後のモータリゼーションを背景にした郊外型ショッピングセンターの急速出店で衰退の一途をたどり、ビッグチェーンが苦境に陥った一つの要因になっていた。


  しかし、今では急速に進み始めた少子高齢化と都市部への人口集中という動き、さらには、ビッグストアの事業構造改革の一環として、市街地のGMSの不動産を再活用して、マンションを建設、1階にスーパーマーケットを再出店する、という戦略が奏功し始めている。今回、開店したダイエーの「イオンフードスタイル八王子店」がまさにそのケース。八王子を地盤にしていた忠実屋の看板店舗として繁盛していたGMS店がその後、ダイエーになった店舗。


  総売場面積9,000㎡の7層GMSからコンパクトなスーパーマーケットになったが、地域の生活者からは待ちに待った開店と歓迎されている。1年前の着任時から八王子に移り住んだという前田貴広店長は、地域の会合に顔をだし溶け込む。「駅に店はあるけど歩くのが大変、かなり買物難民になっていた。パートの採用もすごい反響ですぐに定員が埋まった」と開店への期待の大きさを感じたという。「地元愛の強さにも驚いた」と言い、有名な和菓子屋さんにまず挨拶に行き、地元で人気の店を教えてもらい、店で扱えるよう交渉、地場野菜も農家を説得して17者と契約にこぎつけた。その八王子野菜には学校給食に納めている農家もあり、「子どもが食べているのと同じ安心安全な食材と情報発信して地域が元気になればと思っている」と意気込む。


  イトーヨーカ堂も最近、創業の地、北千住でSMに建替えて再スタートを切っている。


今週の目次




流通羅針盤

 セブン、既存店投資に軸足移す。加盟店に寄り添う姿勢鮮明に


今週の業界トピックス

 セブン‐イレブン・ジャパン 営業時間の短縮には個店ごとに柔軟に対応
 フジ 既存店売上は1.5%減。連結の営業収益は1.3%減の3,124億円
 北雄ラッキー 地震と停電が起きた昨年9月の既存店売上は6.4%増
 ポプラ 今期58店を出店。9割は病院や学校などの特殊立地
 アルビス 新プロセスセンターを4月から本格稼働
 ヤオコー サポートセンター内に認可型事業所内保育所を開園
 CGCグループ 2社が新規加盟。グループ規模は213社4,072店舗に


メーカー トピックス

 味の素AGF 上賀茂神社境内に「神山湧水珈琲」が味わえる「お休み処」を提供
 東洋水産 即席麺カップ麺「マルちゃん 謹製 山椒香る塩そば」など発売
 日清フーズ 冷食「超もち生パスタ」でプレゼントキャンペーン


SJW新店レポート

 GMS跡に建替えられた高層マンション1階に再開店したSM
  ダイエー イオンフードスタイル八王子店
 若い人の姿が増えた新店舗「売場全体で地域を支えていきたい」
  大阪屋ショップ 新庄店
 厨房が見える「ここdeデリ」を併設し、駅前のイオンGMSとは差別化
  イオンスタイル 上麻生


今道剛の中国キャッシュレス現地事情レポート[第10回]

 新幹線で座ったまま、QR決済で買物


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・37

 ― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


今週の大店立地法公示速報


交差点

「新元号」と「紙幣刷新」



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