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No.1030-2019/05/27

SJW店舗ウォッチング

マルヤス メルヴィフードホール亀山店(三重県亀山市)

いろいろ、やっています。マルヤスの新たな試み

No.1030号

スーパー版の「亀山モデル」


  三重県下で食品スーパーを12店舖展開するマルヤスが昨年12月13日、亀山市でオープンした「マルヤスメルヴィフードホール亀山店」の店内で写した表紙写真。左上は「藤次郎」と名付けられた寿司レーン。その下は精肉売場の間にある店内ショップ「和牛焼肉研究所」だ。右上は「手づくりチーズ工房」で、モッツァレラチーズはすぐに売り切れる。右下は店頭にある農園。収穫された野菜は店内のレストランで提供される。


  令和の大型連休中は、店内のレストランに設けられた寿司レーンに押し寄せた家族連れなどで、最大2時間待ちの大賑わいだった。売場で使う生ネタがウリで、回転寿司よりワンランク上が受けたようだ。


  松阪牛の本場だけに、店内に設けられた焼肉店も好評だ。価格とグレード、分量、雰囲気がマッチしている。「焼肉研究所」とあるが、コンサルタントが入っているわけではない。手づくりチーズ工房では週1ペースで、モッツァレラチーズが作られている。担当は専門家に指導してもらった下川店長の役目だ。ジューシーなソーセージも製造している。こちらは副店長が担当する。


  フルーツ専門店がルーツだけに、青果売場は一見の価値があるが、それだけではない。店頭に野菜栽培を手掛ける「みずきが丘農園」がある。店舗裏の住宅街の地名から命名した。目の前にマックスバリュ亀山みずほ台店がある立地だけに、これも面白い試みだ。


  三重県の北部の亀山市は、シャープが「亀山モデル」として液晶テレビで世界に打って出た工場があるが、その後の展開は急変した。こちらはスーパー版の「亀山モデル」。大手では不可能な取り組みだが、食の安全・安心に真正面から取り組み、新たな施設を展開し、果敢に挑戦している。


今週の目次




今週の業界トピックス

 オール日本SM協会 今上期諸経費高騰による食品の値上げ不可避
 サミット 単体で売上、営業利益など全部門で過去最高額を記録
 いなげや 低価格帯も品揃えしヤングファミリー層の獲得を狙う
 アークス 宮城県の伊藤チェーンと経営統合で合意
 マックスバリュ中部 買上げ点数増を図り、既存店売上はプラスに、増収増益


メーカー トピックス

 日清製粉 加工食品事業・拡充基調へ
 森永乳業 福井工場にビフィズス菌など増産設備建設


SJ決算レポート 2019年2月期決算 GMS篇

 7社単体のトータルは減収減益。増収はイズミと平和堂のみ
 既存店売上は0.9%減。客単価は0.7%増だが、客数の1.4%減が影響
  平和堂 既存店0.2%増で単体増収も、連結では減収減益08


SJW新店レポート

 駅前立地の小型SM、周辺地元民の支持を集め計画通りのスタート切る
  マルエツ 香川駅前店
 即食や健康をキーワードに地域住民の食卓を提案
  フードスクエアカスミ 水戸西原店
 売場の4割を占めるデリカゾーン「あってよかった、あてにされる店舗」に
  イオンフードスタイル 栂・美木多店


企業動向

 味の素AGF社、2019中元ギフト戦略を発表


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

 安本産業 [お米だけでつくった日本生まれのおいしいドレッシング]
 お米の力で野菜本来の甘みをぐっと引き立て


今週の大店立地法公示速報


交差点

廃プラの国際的規制の行方



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