ヨークマート 川崎野川店
「マーケットは厳しくなってきており、ディスカウンターにどう対応していくかが課題。手作りサラダ、魚惣菜などは手間はかかるが、お客様は手作りに非常に反応してくれていて、手ごたえがある」(ヨークマート大竹正人社長)。
ヨークマートでは青果部門でその素材を使って店内で製造するフルーツデザート・サラダ、鮮魚部門での魚惣菜などを新規MDとして、その定着に力を入れている。その取り組みを集大成した、600坪型での完成版として4月には千葉県四街道市に「もねの里店」をオープンしているが、その500坪版として、6月に「川崎野川店」を開店した。コモディティ商品は価格対応し、トマトやマグロなど主要な生鮮カテゴリーは重点的に売り込んでいき、新規MDで差別化を図り特徴を出していく――という戦略だ。
手作りフルーツデザート売場はいちごタルト、フルーツタルトなどに加え、いちごの杏仁豆腐、マンゴープリンなどが並ぶ。今後も「季節感を出すジュレなども品揃えして売場を活性化していきたい」(黒木正和販売事業部京浜ゾーンマネジャー)と意欲的だ。
このコーナー、もねの里店ではデリカと同じゾーンにあって即食の括りで展開しているが、川崎野川店では青果側入口の壁面に持ってきて、季節感とカラフル感を打ち出す。それに作業場に人がいて温かみも醸し出す。
魚惣菜も専用調理室を設け、フライ、焼魚などを提供するが、ホタテ弁当などの弁当も提供、品揃えの幅を広げている。
ただ、こうしたMDは人手がかかるだけに人の確保が課題になる。川崎野川店ではパートの採用にあたって「ヨークマートで働く魅力を伝えるようにした。タルトやサラダを手作りするというところを採用の段階から良く理解してもらうようにし、研修に3か月間取った」(金野輝之店長)と言い、採用は順調にいったという。(08~11頁に新店レポート)
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