クイーンズ伊勢丹では毎月1回、定期的にマグロの解体セールを各店で実施している。今年4月からは解体したマグロの大トロ、中トロ、赤身を使った握り寿司(7貫・本体価格1,180円)を数量限定で販売している。
クイーンズ伊勢丹を展開するエムアイフードスタイルの遠藤久社長が「今ここで解体したばかりのマグロを使って寿司にし、切り立てのマグロをたっぷり使った本マグロ寿司を食べたい。水産と惣菜部門が連携できないか」と社内で発言したことからスタートした試み。マグロの解体実演販売という「ワクワク感やドキドキ感が我々の価値」と主張し、お客のニーズを読み取ることが重要とし、マグロ解体セール限定の握り寿司の販売を開始した。
7月20日(土)の午後4時からクイーンズ伊勢丹の石神井公園店、品川店、目白店、仙川店、杉並桃井店(同店だけ午後3時半から開始)の5店で一斉にマグロの解体セールを実施した。今回で4回目の実施となったクイーンズ伊勢丹石神井公園店では、マグロの解体が始まって、わずか10分ほどで、切り立てのマグロを使った握り寿司が惣菜の厨房から運ばれて次々と陳列されていた。マグロの解体セールを実施している水産の厨房の隣に、惣菜の厨房があるため、切り立てのマグロが運ばれてくるとすぐに用意されていたシャリに乗せてパック詰めされるという。
クイーンズ伊勢丹は一気通貫で看板商品を作るプロジェクトとして「TTUS(ティータス)」というチームを昨年5月に立ち上げ、様々な人気商品を開発している。「TTUS」とは「創って、作って、売って、育てる」というローマ字の頭文字を使った独自の造語。社内全体で連携が取れたことで同社の業績は上向いてきたという。今回の水産と惣菜部門の連携もその一環。部門を横断した取り組みが生まれた。
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