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No.1043-2019/09/02

セブン&アイ、「便利で豊か」をコンセプトにした新業態「コンフォートマーケット」を中延に開店

No.1043号

日々忙しい女性がターゲット


  このほど、品川区中延に開店した「コンフォートマーケット中延店」は、売場面積172坪で2フロアの小型スーパーマーケットだが、従来のミニSMとはかなり趣を異にしている。


  メインの入口から入ると目に入ってくるのはデリカテッセンの売場。表紙の写真のように真ん丸のショーケースに囲まれた対面売場だ。揚物、寿司、弁当、サラダ、惣菜などデリカ商品は全てこのラウンドケース内に納められている。ミニSMに限らずSMの惣菜売場は床に平台が溢れ、弁当や揚物などが並べられているが、この店には一切惣菜平台はない。


  その秘密は、3階、4階に設置した厨房で計画的、時間帯別に商品を作り、荷物用エレベーターで次々、売場に商品供給し対面で販売していくことにありそうだ。つまり時間帯MDを徹底することでこうしたスマートな売場を維持していく。


  メインターゲットは「仕事や子育てなどで日々忙しい女性」。だからか、小サイズの商品が多い。インストアベーカリーは「ちぎりパン」をメインに展開、180円の「しろいちぎりパン」をベースに、チョコフレーバーなど多様なSKUを展開しているが、全体に小振りで一口のサイズが女性向きのようだ。スーパーフローズンとしてオリジナルで開発している「ハッピーダイニング」の3個入りおにぎり(320円)も1個が小振りで明らかに女性向け。


  1階のデリカテッセンコーナーで夕方に売っていた生寿司も2貫入りパックだけで100~200円台で20SKUほどズラリ並んでいた。


  同店の総扱いアイテム数は5,500(うち食品は5,180)と、同規模のSMより若干少なめくらいだが、ゴンドラの高さは低く抑えられ、通路もゆったりし、販促物もほとんどない。内装はメタリックで商品が目立つよう工夫されている。


  セブン&アイ・ホールディングスが、コンビニでもなく、スーパーマーケットでもない、全く新しいフードショップとして開発した新業態というだけのことはある新しさのある店舗だ。(6頁~9頁に新店レポート掲載)


今週の目次




流通羅針盤

 消費増税の直前対応(ポイント還元等)に追われる中小事業者


今週の業界トピックス

 ローソン 軽減税率導入に伴うオペレーションを大幅変更


メーカー トピックス

 サラダクラブ 和風調味料の「千切りキャベツにあえるたれ」を新発売
 ケンコーマヨネーズ 世界のソースとして「ジャーマンカリーケチャップ」を発売
 日本製粉 新「いちょう葉&ルテイン」など2品を全国発売


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・46

 ― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJW新店レポート

 セブン&アイHDの「便利で豊か」をコンセプトにした新業態
  コンフォートマーケット 中延店


 2店目のNSCは老若双方の客層に特化。イートインスペースは150席にも

  阪急オアシス キセラ川西店
 店内販売している鮮魚や精肉を素材に使ったデリカを取り扱う
  マルエツ 江戸川橋店


チェーンストア・コンビニの7月度販売概況

 梅雨明けの遅れが響き、全業態で大幅にマイナス
 セブンは9年ぶりに全店売上高前年比が減少


食品マーケティング

 日東ベスト、下期・冷食に付加価値戦略
  *同社で伝統的なハンバーグ商品の強化など
 日清フーズ「機能性表示食品」を発売
  *常温品&冷食で食物繊維の補強を表示


今週の大店立地法公示速報


交差点

魚介の冷凍ミールキットが人気



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