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No.1046-2019/09/30

屋上で上がる親子の歓声。「芝生ひろば」の滑り台が大人気

イオン藤井寺SC(大阪府藤井寺市)

No.1046号

「地域の皆さまに寄り添う」


  ショッピングセンター(SC)の屋上は駐車場というのが通り相場だが、9月14日にグランドオープンしたイオン藤井寺SCの屋上は違う。天然芝も敷き詰められた1,000㎡の「芝生ひろば」があるからだ。中央に円形の築山が設けられ、滑り台は親子の格好の遊び場に。順番待ちが続く。「地域の皆さまに寄り添う」という店舗コンセプトが屋上でも実現した。


  同SCの開業は1973年(昭和48年)だ。当時も屋上で様々なイベントが開催されたそうだが、第1次オイルショックの「狂乱物価」で、スーパーの店先からトイレットペーパーがなくなった時代でもあった。40年にわたって地元に根付いてきたが、老朽化もあって5年前に閉鎖された。近鉄藤井寺駅前の整備も進み、最新の商業施設に生まれ変わった。


  オープン後の記者会見でイオンモールの吉田社長は「外食比率が高い中国など、海外では普通になっているグランドフロアの飲食比率を上げた業種構成は、今後のモールの活性化の参考になる」と見解を示した。


  また、核店舗の「イオンフードスタイル藤井寺店」を出店したダイエーは、近畿圏では初めてイオンモールが運営するSCに入居することになった。ダイエーの近澤社長は「正面にパンの専門店を置き、大きな中食ゾーンが広がる。ワインが飲めるスーパーとして『ちょいゴチ』は新たな挑戦だ。今までの活性化では一番の出来栄え」と語った。


  物販が厳しいネット時代とはいえ、同ショッピングセンターの周辺3kmには、8万世帯、19万人の人が住む。駐車場は470台あるが、多くの人は自転車で来店する。以前なら「下駄ばきで…」という表現がぴったりの、普段着感覚が現代風に形を変えたSC。新時代の進化に注目したい。(次号に「イオンフードスタイル藤井寺店」の新店レポートを掲載)


今週の目次




今週の業界トピックス

 ライフコーポレーション アマゾン・プライムナウで生鮮、惣菜、PBなどを宅配
 ミニストップ 21年度最終利益を分配する新FC契約に移行
 チェーン協、SM協など4団体 キャッシュレス・ポイント還元事業で抜本的見直し要望
 サンシャインチェーン本部 野町常務が精肉センター、鈴木常務がデリカセンターを担当


メーカー&ベンダー トピックス

 大塚食品 eスポーツプレイヤーと共同開発。新カテゴリードリンク誕生
 国分グローサーズチェーン 実験導入中だった、無人コンビニを本格展開


今週の開店情報


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

 ヤスマ [野菜ブイヨン]
 7種の野菜のうま味が効いた優しい味わい


SJW新店・改装店レポート

 中食を強化し提案型の売場に変更。「ちょいゴチ・肉バル」を新規導入
  イオンフードスタイル 新松戸店
 改装店舗の目玉は直営ベーカリーの「生食ぱん」。100円ショップも充実
  オークワ 大和郡山筒井北店
 農産と畜産をメインとしたピロティ式の居抜き店舗
  東武ストア 東矢口店


新たな時代でも愛される〈こだわり商品〉 |注目のこだわり商品

 “こだわり商品”は食のエンターテイメント
  生活者が求める豊かさへの対応がSMの役目
  山形屋商店 春月 小川珈琲


食品マーケティング

 日清フーズ、冷食で売れ筋トップのスパゲティを刷新
  * THE PASTA シリーズ&トレイ付きに新商品
 東洋水産、チルド麺で「糖質カットラーメン」新発売
  * 旨コク醤油味と同塩味の2品


今週の大店立地法公示速報


交差点

首都圏ライフフェスタ好評



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