一般社団法人日本スーパーマーケット協会
一般社団法人日本スーパーマーケット協会は11月6日、帝国ホテル東京で「設立20周年記念式典」を開催し、約1,000名が出席した。同協会は1999年7月、清水信次ライフコーポレーション社長(当時)の提唱で設立され、以来、2009年までの10年間を清水氏が会長を務め、その後を川野幸夫ヤオコー会長が継いで、今年で20周年を迎えた。
式典で挨拶に立った川野会長は、設立当時を振り返り、「清水さんは政界や霞が関に人脈をお持ちになっている中で、SMが政治や行政からないがしろにされていることに苛立たしさを感じておられたのではないか。その思いは私も同じで、日ごろから私たちSMが果たしている役割や課せられた責任に比べ、その社会的な評価や地位は不当に低いと、腹立たしく思っていました。それで、清水さんの掲げる新しい協会の設立趣旨、活動目的に大賛成し発起人に加えてもらいました」と述懐。
協会活動については、「意見具申に力を入れ、政治や行政に働きかけてきた。社会保険の適用拡大、消費税の価格表示、軽減税率、ポイント還元、外国人雇用について小売業の先頭に立って動いてきた。今後も会員各社の相互啓発をさらに活発に進めると共に政治や行政に対し、意見具申や提言にさらに力を入れていきたい」と呼びかけた。
最近は、車椅子での移動の多い清水前会長は、スタッフに支えられながら、ステージに上り、歩いて演台に立ち挨拶した。
「皆さん、こんにちは、こうしてご挨拶するのはご辞退すべきですが、おそらく最後の挨拶となると思いますので、今日は勇気を出して演台に上がりました。今93歳です。人生で思うように仕事をさせていただいたのは、毎日お店に来られるお客様、それに応対する従業員の皆様、商品を提供して頂くメーカー、取引先の皆さん、そういう皆さんに支えられて我々のスーパーマーケットは現在があります。その御礼を申し上げるのに、最後の別れを兼ねてこうしてみっともない姿ですけども上がらせて頂きました。本当に長い長い間、ありがとうございました。お礼を申し上げます」と、清水氏らしい声量のある声で擦れがちながら力強く話した。最後は声を振り絞って話すと、会場からは万雷の拍手が沸き起こってしばらく続いた。
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