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No.1055-2019/12/02

大阪・梅田の「ど真ん中」に、スーパー2店舖

ヨドバシ梅田タワー内「LINKS UMEDA」(大阪市北区)

No.1055号

梅田周辺「潮目が変わった」


  大阪・梅田の一等地に、家電量販大手のヨドバシホールディングスが11月16日、大型商業施設「LINKS(リンクス)UMEDA」を開業した。JR大阪駅の北側にある「ヨドバシ梅田」に隣接する駐車場にヨドバシ梅田タワーを建設したもので、地下1階には近商ストアと明治屋の店舗が入居した。駅の北側500m圏では、普通のスーパーがなく、こだわり品のニーズもあるので、2社に白羽の矢が立った。


  「ヨドバシ梅田」が誕生したのは2001年11月。国鉄清算事業団から1,010億円で土地を取得した話は世間を驚かせた。「ミナミの日本橋の電気街に、東京資本の家電量販店が対抗するのは無謀、商習慣が違うので、ポイント制度など受け入れられるわけがない」とされたが、見事に外れた。


  「LINKS UMEDA」には、飲食店やユニクロ、ニトリなど約200の専門店が入っているが、スーパーを入れるには“賛否両論”があった。「ヨドバシ梅田」の開店当初、地下2階には魚喜がスーパーを、駅ナカの伊勢丹もスーパーを導入したが、いずれも撤退の憂き目に遭った経緯があるからだ。


  なのになぜ? ヨドバシ建物の安藤修一・取締役は「色々、マーケティングをした」と明かす。「来店客は仕事が忙しい20~50代のオフィスワーカーが中心。昼食需要もあるし、勤め帰りに買い物をする人も多い。一方、休日はファミリー層にシフトする。だから地域一番、1,200台の駐車場も用意した」。


  「敷居の高い商品はやめ、日常づかい、普段づかいの新鮮で安いものを提供してもらうために近商ストアさん。少量でいいものを食べたいという人には明治屋だ」。西側のグランフロント大阪と東にある新阪急ホテルを結ぶデッキも新設される。タワーマンションの建設も進み、明らかに潮目が変わった。(次号以降に「LINKS UMEDA」の2店舗の新店レポートを掲載)


今週の目次




流通羅針盤

10月売上状況から消費増税関連の影響を予測するのは早計


今週の業界トピックス

フーズマーケットホック 島根県で6店舗展開するマルマンを買収


メーカー トピックス

不二家 子供向け職業体験「ペコちゃんチャレンジ」を洋菓子店で実施


SJW新店レポート

分断されてしまった生産者と消費者の関係をつなぐ「情報編集型店舗」
 無印良品 京都山科
岩下の新生姜を使った寿司やバーガーなど地元食を打ち出す
 とりせん 栃木店
GMSを2層SMにスクラップ&ビルドして再出店
 西友 本八幡店


チェーンストア・コンビニの10月度販売概況

日用・衣料品の駆け込み需要の反動減が大きく響きGMS・SMは苦戦
コンビニはキャッシュレスポイント還元の恩恵受け好調


SJW インタビュー

ベジミートの「HÄRKIS® FINLAND 野菜のそぼろ」の取扱店が増加中
 ひかり味噌 代表取締役社長 林 善博 氏


今週の開店情報


食品マーケティング

東洋水産、即席カップ麺でコラボ&タッグ
 *ラーメンきら星すごい煮干ど豚骨など


今週の大店立地法公示速報


交差点

CVS、変化の時代



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