スーパーセンタートライアル田川店(福岡県田川市)
「テクノロジーで流通変革を目指す」がモットーのトライアルカンパニー(本社、福岡市)は11月27日、スマートストア「スーパーセンタートライアル田川店(以下、田川店)」をリニューアルオープンした。150台用意された最新のセルフレジ機能を搭載したスマートレジカートで「買い物体験」する人の評判は上々。「新時代の到来」を肌で感じた。
博多からJR線を乗り継いで1時間あまり。田川伊田駅から、さらに平成筑豊鉄道で1駅の下田駅から徒歩5分のところにある田川店。ディスカウントストアのイメージがあった店内は、木目調の床、強化されたデリカコーナーや、アール(曲線)レイアウトのファッション売場に変わるなど、13年ぶりの大改装ならではのことだった。
何より目を引いたのは、店頭に配置されたタブレット付きの買い物カート150台。使うには「TRIALプリペイドカード」に入会登録、現金をチャージする必要がある。手に取った商品のバーコードをスキャンし、バーコードが付けられないリンゴなどは画面上にタッチして処理する。「購入金額やチャージ不足なども表示される」のは、意外と評判だ。導入はトライアルでも数店舗目だが、バージョンアップして、かなり使い勝手が良くなっている。
「ワシは使わん!」と言い切ったお年寄りの男性がいたが、高齢者に限らず「使う人は使う。チャレンジしない人はしない」とハッキリ分かれているようだ。だが、AI化はスマホと同様、ブレーク寸前なのは間違いない。
「炭坑発祥の地・田川」で、最新のテクノロジーを搭載したレジカートを押して買い物する光景に「新時代の到来」を見た。「キャッシュレス決済」が今後どうなるのか、1年を締めくくるのにふさわしい開店だった。(次号以降に「田川店」の新店レポートを掲載)
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