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No.1060-2020/01/13

オリンピックイヤーの2020年が幕開け。
渋谷では続々と大型商業施設がオープン

(渋谷スクランブルスクエア展望台から撮影)

No.1060号

近未来都市へ開発が加速する渋谷


  昨年暮れ、12月24日に厚生労働省から2019年の出生数が86万人と、1899年の統計開始以来初めて90万人を割ったという衝撃の発表があった。人口動態統計の年間推計によるものだが、団塊の世代が生まれた頃の1947年の268万人に比べると182万人もの減少になる。2019年の死亡数は138万人なので、差し引き51万人が減少した。この自然減も初めて50万人を超えた。自然減は2005年から始まっているが、当時は2万人。2006年はわずかに増えたが、2007年から毎年、ほぼ2ケタ台の率で減り続け、自然減がどんどん膨らんでいる。


  新年の幕が上がり、オリンピックイヤーとなる2020年を迎えた。表紙に写る完成したばかりの国立競技場はすでに元旦にサッカー天皇杯決勝が行われるなど、スポーツの祭典の舞台はすでに整っている。写真を撮影した渋谷スクランブルスクエア展望台は約230mと東京一帯を見通せるほどの高さ。そして眼下には史上まれにみる大規模再開発が行われている渋谷の街並みが広がる。


  東急電鉄が中心となって進める渋谷再開発プロジェクトは2012年に開業した渋谷ヒカリエを皮切りに、渋谷キャスト、渋谷ストリーム、渋谷ブリッジ、2019年には渋谷スクランブルスクエア、渋谷フクラス(東急プラザ渋谷)がオープン。また銀座線渋谷駅も新年から約80年振りに新しい駅舎となり、渋谷はまさに近未来的な発展を遂げている最中だ。


  進行中の大規模開発プロジェクトもまだまだあり、渋谷区道玄坂二丁目計画、渋谷駅桜丘口地区、そして渋谷スクランブルスクエアの中央棟・西棟など。


  渋谷は若者の街と呼ばれて久しいが、近年は外国人観光客の増加も著しく、東京オリンピックを迎える今年は更なる増加が確実。そんな中、長らく渋谷のシンボルとも言える存在だった渋谷パルコが、約3年の休業を経て建替えオープンした。この度のオープンではデザインやアート性、エンターテイメント性の高い専門店を含む全193店舗で展開。ただ買物をするだけではなく新たな刺激や楽しさなどの体験価値の提案、グローバルに情報を発信する次世代型商業施設として、特定の年齢層や性別にターゲットを絞らず、新しいことや人と違うこと、といった個性を追求する世界中の人々の集客を目指している。


  渋谷再開発プロジェクトの完了はスクランブルスクエア中央・西棟が完成する2027年。完成時には新たなハチ公広場も作られるとあり、全貌を目にするのが楽しみだ。


今週の目次




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新 激戦地 ストアシーイングMAP

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 ローソン代表取締役社長 竹増貞信氏
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 電子マネー「majika」に「UNY majika」が登場
生活協同組合ユーコープ
 全98店舗で「冬のフードドライブ」に取り組む
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 1月の「見て見て商品」首都圏と近畿圏で2点ずつ発表
イオン/九州電力
 「災害時における相互支援に関する協定」を締結
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 2019年度省エネ大賞・経産大臣賞
水産練り製品
 冬~初春へ需要喚起なるか


SJW新店・改装店レポート

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今週の大店立地法公示速報


交差点

箱根駅伝は新たなステージに



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