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No.1065-2020/02/17

これが「ダイニングコンビニ」。出来立て惣菜をAIで判別

大津屋オレボステーション高木中央店(福井市)

No.1065号

人手不足にAIが一役買う


  惣菜店とコンビニがドッキングした全国初の「ダイニングコンビニ」を展開する福井市の大津屋。普通のコンビニで扱う商品もあるし、出来立て惣菜をチョイスして、イートインで24時間、食事も楽しめる。  昼食時や夕方に集中するお客をさばくには、種類が多く量も価格もまちまちな惣菜の計量とレジ精算が課題だった。ベテランの従業員が欠かせないが、どこも人手不足。トレードショーでの出会いを機に、大手計量器メーカーのイシダのAI画像認識システムを駆使した計量器が導入され、一役買っている。


  福井市の市街地から少し離れたところにある「大津屋オレボステーション高木中央店」。派手目の看板から店内は想像しにくいが、中に入ると左はコンビニ。右は外食のバイキング店風だ。その奥はイートインスペースになっている。


  店舗中央にあるレジカウンターに置かれている「オーバーヘッドスキャナー」のような形をしたのがAI惣菜画像認識はかりだ。カップを台に置くと「エビチリ」や「こんにゃくの甘辛煮」の画像を認識、メニュー名を表示する。グラム数や価格が印字されたバーコードを読み取れば精算完了だ。


  450年近い造り酒屋の歴史を継いで、コンビニ業界に参入した大津屋の小川明彦社長は、「中小企業だから仕掛けられるマーケティングがあるはず」と、様々な大技を繰り出す。「お客を待たせるレジがネック」だったが、大手のイシダと組んで課題解決に近づいた。


  12日から14日まで千葉の幕張メッセで開催された「スーパーマーケットトレードショー」でも、メーカー、卸、物流の企業が店舗を展開する各社に「新たなネタ」を売り込んだ。ひょんな出会いから新たなコラボが生まれ、「流通の革新」につながっていく。 


  (後日、ダイニングコンビニ「大津屋」の現地ルポを掲載予定)


今週の目次




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今週の開店情報


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企業動向

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食品マーケティング

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 *冷食に洋風惣菜を導入


今週の大店立地法公示速報


交差点

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