GLP ALFALINK 相模原
運送会社2社のターミナルが入った巨大物流施設が神奈川県相模原市に誕生する。物流不動産と関連テクノロジーに特化した事業会社、日本GLP(本社東京都港区、帖佐義之社長)が相模原市のキャタピラージャパン跡地に、東京ドーム6個分の広さの総敷地面積約30万㎡、総延床面積約65万㎡、全5棟の物流施設を計画。その1期に当たる「GLP ALFALINK相模原Ⅰ」が2月に着工、21年8月に竣工する。
地上5階建て一部6階建てで、最上階の6階のターミナル区画には佐川急便と西濃運輸が入る。「トラックターミナルが施設内であることで、他の入居テナントとの距離が縮まり、貨物の輸送が大幅に効率化し、スピーディな集荷、配送が可能になる。サプライチェーンをより短くするインテグレーテッドチェーンが実現できる」(帖佐社長)。
1階2階は冷蔵・冷蔵施設を備えていて、地元の物流企業、ギオン(本社相模原市、祇園義久会長兼社長)が入り、スーパーマーケット企業の物流業務を予定している。
現在、総賃貸面積20万坪のうち、2割は契約済。業種では3PLやEC、生活関連などになる見込み。
日本GLPでは「ALFALINK」を新業態と位置付けている。そのコンセプトは、「オープンハブ、インテグレーテッドチェーン、シェアードソリューション」(帖佐社長)の3つ。オープンハブとは、物流サービスが前面に出てメディア化して競争力を高めること。この施設では、災害時のみならず日常から親しんでもらうよう直径95mの芝公園を作って地域に開放するなど、物流施設・業務に親しみを持ってもらう。シェアードソリュ―ションはマルチテナントのハード面をシェアするだけでなく、人材派遣などソフト面もシェアしていくこと。
日本GLPではこの業態を関西、中部でも計画、さらに全国に拡大する考えだ。
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