(奈良市内の幼稚園)
中国で発生した新型コロナウイルスは、イタリアでまん延し、アメリカでも流行している。パンデミック(世界的な大流行)まで、秒読みの段階だ。そんな中、突然発表された小中高の一斉休校は、スーパーなどで働く女性を直撃。関西のあるスーパーでは、「レジ係の欠員が生じており、混雑が生じることでおわび」の趣旨の張り紙をしていた。マスクやトイレットペーパーの棚は空が続く。今こそ、影響を最小限にするためのチエを絞りたいものだ。
テレワーク(在宅勤務)が注目を浴びているが、実店舗で働くのが条件のスーパー業界では、その対象は限られる。品出しをする従業員は、「いつ頃入荷するのか」というお客の対応に追われている。買う側に気持ちの余裕がなく、担当外の商品について聞かれることが多いので、答えに窮する。うまく答えないと「苦情」につながるので、売場での品出しは頭が痛い。
2月12日から14日まで千葉の幕張メッセで開催された、スーパーマーケットトレードショー(SMTS)は“滑り込みセーフ”のタイミングで、1週間後だったら、どうなっていたことやら。流通メーカーは、このイベントに合わせて春の製品展示会を開催しているが、こちらは軒並み中止や延期になった。
「春の展示会中止」の連絡に追われていた食品トレー大手の営業関係者は、「バラ売りや裸陳列をやめるところもあって、逆に引き合いは伸びている」としながらも、今後の営業活動のけん引力となる行事の中止には肩を落とす。
9年前の3月11日には「東日本大震災」があった。「さあ、これから春本番!」といった時期に「出鼻をくじいた」震災とウイルス禍。4月を前に、終息に向かってくれればと祈るのみだ。
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新型コロナウイルス感染
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PPIH
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イオン/ニチイ学館
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ヤオコー
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