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No.1069-2020/03/16

学年度末の一斉休校、働く女性に負担。仕事の合間に幼稚園や小学校へ

(奈良市内の幼稚園)


No.1069号

パンデミックは秒読みだ!


  中国で発生した新型コロナウイルスは、イタリアでまん延し、アメリカでも流行している。パンデミック(世界的な大流行)まで、秒読みの段階だ。そんな中、突然発表された小中高の一斉休校は、スーパーなどで働く女性を直撃。関西のあるスーパーでは、「レジ係の欠員が生じており、混雑が生じることでおわび」の趣旨の張り紙をしていた。マスクやトイレットペーパーの棚は空が続く。今こそ、影響を最小限にするためのチエを絞りたいものだ。


  テレワーク(在宅勤務)が注目を浴びているが、実店舗で働くのが条件のスーパー業界では、その対象は限られる。品出しをする従業員は、「いつ頃入荷するのか」というお客の対応に追われている。買う側に気持ちの余裕がなく、担当外の商品について聞かれることが多いので、答えに窮する。うまく答えないと「苦情」につながるので、売場での品出しは頭が痛い。


  2月12日から14日まで千葉の幕張メッセで開催された、スーパーマーケットトレードショー(SMTS)は“滑り込みセーフ”のタイミングで、1週間後だったら、どうなっていたことやら。流通メーカーは、このイベントに合わせて春の製品展示会を開催しているが、こちらは軒並み中止や延期になった。


  「春の展示会中止」の連絡に追われていた食品トレー大手の営業関係者は、「バラ売りや裸陳列をやめるところもあって、逆に引き合いは伸びている」としながらも、今後の営業活動のけん引力となる行事の中止には肩を落とす。


  9年前の3月11日には「東日本大震災」があった。「さあ、これから春本番!」といった時期に「出鼻をくじいた」震災とウイルス禍。4月を前に、終息に向かってくれればと祈るのみだ。


今週の目次




流通羅針盤

コンビニ本部、実効性のある省力化対策に全力投入


SJW新店レポート

より鮮度を重視した簡便MDで商圏の深耕と拡大図る
 ヨークベニマル 水戸元吉田店
つきみ野駅前のSM空白地帯にフードステーション業態でオープン
 東急ストア フードステーション つきみ野店


今週の業界トピックス

新型コロナウイルス感染
 イオンマーケット、サミットなどSMでも
日本チェーンドラッグストア協会
 コロナ特需拡大、マスク、消毒液品薄で店頭混乱
PPIH
 業態転換及びGMS改革に基づくユニーの成長戦略に勝算あり
イオン/ニチイ学館
 「企業主導型保育事業拠点の利用に関する契約」を締結
ヤオコー
 2年連続「健康経営優良法人 2020(ホワイト 500)」認定


メーカー トピックス

ピエトロ 「ドレッシング ライト 和風しょうゆ」発売


今週の開店情報


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・59

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


注目4市場を狙い撃つ、SMTSでの新提案|国分グループ本社

『伸びゆく市場』『取り組むべき市場』『空白・手薄な市場』『生まれる市場』に焦点
デリカテッセン・トレードショーではミレニアル世代に注力


食品マーケティング

日清フーズ、新たに「グリルチキン」を販促
 *グリルチキンのトマトソースがけ~クリームソースがけ
 *「超もち生パスタ」全面リニューアル
フジッコ「おかず畑 おばんざい小鉢」に新商品“蓮根ごぼう”など


今週の大店立地法公示速報


交差点

内食回帰も家庭料理復活は?



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