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No.1070-2020/03/30

長期化する新型コロナ感染下、支え合う社会に

ライフ、学校給食用牛乳を店頭販売し生産者支援


No.1070号

社会インフラのSMにマスクの優先供給を


  新型コロナウイルス感染問題は東京オリンピックの開催が来年夏に延期されるなど、完全に長期戦に入ったが、ライフラインの役割を担うSMも長期的な視点に立った対策が求められ始めている。


  ライフコーポレーションは、3月から始まった小中高の一斉休校に伴って、学校給食用牛乳の供給停止を余儀なくされた酪農家への支援の一環として、3月18日(水)から28日(土)まで、学校給食用牛乳を販売した。


  販売した牛乳はライフがPB生産を委託している長野県のメーカー製。「供給停止となった牛乳は廃棄、あるいは脱脂粉乳などの加工用として牛乳に比べ安価で取引されるため、酪農事業に影響が及ぶ」ことから、同社が、学校給食では瓶詰で供給しているのを、200ml(税抜78円)のパック包装で販売し、支援することにしたもの。期間中、同社の一部店舗を除いてほぼ全店で3万本を販売した。


  同社では、「学校の一斉休校で、何か支援することはないか、メーカーに声をかけ、実現したが、今後も少しでも力になればと、取り組んでいく」と話している。


  業界全体では、マスクやアルコール消毒液の不足状況は続いている。一般社団法人全国スーパーマーケット協会が、3月11日~19日に行った実態調査では、社会インフラとしての機能を果たすためにマスクや衛生用品の安定・優先供給を行政機関に求める要望が上がっている。「医療関係の次にマスクやアルコールを支給すべきと思う。イタリアなどではスーパー、ドラッグのみ営業し、他は閉鎖しているが、日本もそうならないとは限らない」「従業員が感染したら商品が販売できなくなる」など切実な声が寄せられている。


  商品入荷にしても「メーカーも従業員不足のため、入荷できなくなっている商品が多数出てきている」「不足商品の入荷がなかったり、遅れたりするため、売上予定の立たない商品が日々変化する」などコロナ感染が長期的に続くとみられる中、サプライチェーンでの新たな革新が期待される。


今週の目次




流通羅針盤

ポイント還元で対象事業者潤う。不公平感増幅か


今週の業界トピックス

全国SM協会 新型コロナウイルスの影響に関する実態調査を実施①
セブン&アイHD IY、ムスリムやヴィーガン向けの食品判定システムを導入


メーカー&ベンダー トピックス

大塚食品
 食肉不使用の肉代替シリーズ第3弾「ゼロミート ハムタイプ」を新発売
三菱食品
 アクエリアス「塩分補給タブレット」新発売
東洋水産
 「マルちゃん 本気盛 黒マー油鶏白湯」新発売


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環境事業部を新設し、環境関連製品にワンストップ対応


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

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ごぼうの香りが楽しめるクリーミードレッシング


SJW新店・改装店レポート

3層GMSを建て替えた2層・複合SM、足元商圏を重視
 イオンスタイル 戸塚
約4年の休業を経て、綱島駅前に再出店。簡便強化で駅前需要に応える
 東急ストア 綱島駅前店
無印良品メインに、テナント替えで変身、デジタルサイネージにも注力
 イオンモール 四條畷


チェーンストア・コンビニの2月度販売概況

新型コロナウイルスの影響でSMは大幅伸長
SCは外出自粛などによりマイナス影響を受けた


今週の大店立地法公示速報


交差点

ワークマン、新手の二毛作



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