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No.1073-2020/04/20

どう乗り切る 新型コロナ 各社が打ち出した買い物の「3密」対策

透明のレジガードを設置(サミット提供)


No.1073号

こう避ける 買い物の「3密」


  世界中を巻き込んだ「新型コロナウイルス」の感染拡大。「暖かくなれば、そのうち終息」という安易な考えでは、立ち向かえなくなってきた。武漢閉鎖からやがて3カ月。ようやく分かってきたことは、密閉、密集、密着といった「3密」を避けることだった。「では、一体どうするのか」――手さぐりの工夫、対策が続く。4月に入ると流通各社の「3密」対策が本格化してきた。


  大きな郵便局の窓口が透明なラップで仕切られていた。職員に聞くと「気持ちですけど…」。ホームセンターや食品スーパーでも同様。東京都を中心に117店を展開するサミットは、売場での感染予防対策として①レジにお並びのお客様へ間隔確保のお願い②お客様とレジ係との間にレジガード(透明の間仕切り)を順次設置――を発表した。


  生活協同組合コープこうべは、8日から兵庫県や大阪府の99店で、高齢者や障害者、妊産婦などが開店から30分間、優先して買い物できる「高齢者等専用のお買い物時間」を設けた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、高齢者など配慮が必要な人が安心して買い物できる環境を作るための措置で、当面の間続ける。神戸市東灘区のJR神戸線住吉駅に隣接した「コープこうべ シーア」では、初日の30分間で約300人の利用客があった。


  食品スーパーの主要3団体(オール日本スーパーマーケット協会、全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会)は連名で、「ギリギリの状態で業務を行っている現場従業員の叫びの声も多数寄せられている」と報道を通して冷静な買い物行動を呼び掛ける異例のお願いを出した。ライフコーポレーションは従業員の労に報いるため、総額3億円の一時金を支給する。  (P16から「新型コロナウイルス」関連の各社対策を詳報)


今週の目次




SJW新店レポート

生鮮デリカを惣菜売場に取り込んで素材と鮮度を訴求
 マルエツ プラウドシティ吉祥寺店


SJW企業レポート

「レジが楽になる」だけではない。
 大津屋AI物語 〈下〉


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・61

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJ決算レポート GMS篇 2020年2月期決算

暖冬、長梅雨などが響き、衣料不振で減益企業多数
営業収益経常利益率1.1%に低下、既存店売上は99.3%


今週の業界トピックス

ヤオコー クッキングサポートを含め全ての試食を中止
ライフコーポレーション コロナ多忙で、全従業員に総額3億円を支給
良品計画 国内223店舗を休業。一方中国では全店営業再開
ライフコーポレーション PrimeNow配送エリアを東京12区に拡大
ミニストップ 下期業績回復するも営業・当期利益は3期連続赤字
全国SM協会 新型コロナウイルスの影響に関する実態調査を実施③


メーカー トピックス

サラダクラブ
スーパーフードのカーリーケール&ビーツを使用した
高級感のあるサラダを新発売


今週の開店情報


キーワードでみる最新トレンド|大豆ミート

ヴィーガン、ベジタリアンだけでなく“フレキシタリアン”がキーワード


今週の大店立地法公示速報


交差点

混沌とする営業最前線



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