透明のレジガードを設置(サミット提供)
世界中を巻き込んだ「新型コロナウイルス」の感染拡大。「暖かくなれば、そのうち終息」という安易な考えでは、立ち向かえなくなってきた。武漢閉鎖からやがて3カ月。ようやく分かってきたことは、密閉、密集、密着といった「3密」を避けることだった。「では、一体どうするのか」――手さぐりの工夫、対策が続く。4月に入ると流通各社の「3密」対策が本格化してきた。
大きな郵便局の窓口が透明なラップで仕切られていた。職員に聞くと「気持ちですけど…」。ホームセンターや食品スーパーでも同様。東京都を中心に117店を展開するサミットは、売場での感染予防対策として①レジにお並びのお客様へ間隔確保のお願い②お客様とレジ係との間にレジガード(透明の間仕切り)を順次設置――を発表した。
生活協同組合コープこうべは、8日から兵庫県や大阪府の99店で、高齢者や障害者、妊産婦などが開店から30分間、優先して買い物できる「高齢者等専用のお買い物時間」を設けた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、高齢者など配慮が必要な人が安心して買い物できる環境を作るための措置で、当面の間続ける。神戸市東灘区のJR神戸線住吉駅に隣接した「コープこうべ シーア」では、初日の30分間で約300人の利用客があった。
食品スーパーの主要3団体(オール日本スーパーマーケット協会、全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会)は連名で、「ギリギリの状態で業務を行っている現場従業員の叫びの声も多数寄せられている」と報道を通して冷静な買い物行動を呼び掛ける異例のお願いを出した。ライフコーポレーションは従業員の労に報いるため、総額3億円の一時金を支給する。 (P16から「新型コロナウイルス」関連の各社対策を詳報)
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マルエツ プラウドシティ吉祥寺店
「レジが楽になる」だけではない。
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