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No.1076-2020/05/18

「今夜は何色?」太陽の塔 新型コロナの警戒レベルを3色で点灯表示

基準を満たした日は「黄色」(5月12日 20時、大阪万博公園で)

No.1076号

  50年前、竹林が広がる丘陵地帯にパビリオンを建設、6,400万人もの来場者があった大阪万博のシンボル「太陽の塔」で、新型コロナウイルスの警戒レベルを色で表すライトアップが5月11日から始まった。  大阪府の吉村洋文知事の発案で、取材した日は「黄色」。新規の感染経路不明者数が10人未満、PCR検査の陽性率が7%未満、重症病床の使用率が60%を達成したことを表す。「今、どうなのか?」――世の中の状況を具体的な色で表現する試みだ。


リモートだけで済まぬ「世の中」


  点灯する色は3条件を満たした日は「黄」だが、達成できなかった日は「赤」になる。また、7日連続で達成した翌日からは「緑」が点灯される。休業や外出の自粛要請が解除されている間も緑になる。ライトアップは、大阪の南のシンボル「通天閣」でも始まった。大阪城でも計画されていたが、予算などの関係で見送りになったとか。


  1月の末あたりから、新型コロナウイルスが話題になることが始まった。感染拡大とともに、短時間で世の中の関心事のすべてを占めてしまった。感染のピークを過ぎ、自粛ムードも「終息」に向かっているような気がするが、油断は禁物だ。


  電子顕微鏡でしか、その姿を捉えられないウイルス。この間、流通業の一角を占める食品スーパーの役割を再認識するきっかけになった。不特定多数の人が「3密」で来店するので、命がけで対応する従業員対策も様々な観点から打つ必要がある。


  住関連や衣料の部門は「不要不急」などと分類され、大きく数字を割ってしまった。ショッピングモールの食品以外は閉館。随時開館されたとしても、元のような状態に「どうやって、立て直すのか」――第2波を前に、これから厳しい現実が突き付けられる。(P08に「新型コロナで一変した街を歩く 関西編」を掲載)


今週の目次




流通羅針盤

大手、商品調達優先から従業員負担軽減、感染防止重視へ


アマノパークス甲府バイパス店を訪ねて

「きれい、楽しい、美味しい、と言われる店に」
天野 晴夫 アマノ社長に聞く


新型コロナで一変した街を歩く|関西編

コロナ禍で見えた「大阪の良さ」 日常に戻す、これからも大変


今週の業界トピックス

コロナで巣ごもり消費顕著 4月のSM各社の売上、記録的な伸び率
緊急事態宣言延長 外出自粛要請緩和の34県で営業再開SC増える
新型コロナ感染対策 SMでもフェイスシールド着用、感染防止さらに厳重化
オーケー コロナウイルス感染で、医療従事者に総額2億円寄付
イズミ 今期、コロナ対策をチャンスと捉え、筋肉質な経営体質へ構造改革
ライフコーポレーション 5月18日~21日、各店1日の臨時休業
フジ 前期、地場SMをM&A、増収確保。競合激化が荒利益率低下を招く


メーカー&ベンダー トピックス

三菱食品 3月期決算は増収減益
オリエンタル酵母工業(日清製粉グループ) イースト製品価格値上げへ
日本製粉 代表取締役社長に前鶴俊哉専務、代表取締役副社長に堀内俊文専務


この食材 きほんの基本|ブロッコリー

新鮮なものは“花蕾”が硬く締まって密生している


2020年度基本方針|国分グループ本社

第10次長計最終年度、コト売りとモノ売りの拡大図り、
顧客満足度No.1企業へ邁進


今週の大店立地法公示速報


交差点

イートイン「どうする?」



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