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No.1077-2020/05/25

セブン&アイ、ヨーク主体に首都圏SM戦略を展開へ

新しいマーク、屋号で開店したヨークフーズちはら台店

No.1077号

計画通りにはいかなかった食品館


  セブン&アイグループの首都圏でのスーパーマーケット事業はこれまで、主にイトーヨーカ堂の食品館とヨークマートで展開されていたが、今回の統合で、ヨークマートから商号変更するヨークが首都圏SM戦略を牽引することが鮮明になった。


  ヨークマートは、これまでヨークベニマルとの連携を進め、店舗設計、マーチャンダイジングなどのノウハウを得てSM業態を確立しつつある。そのヨークマートが、食品館をイトーヨーカ堂から吸収分割の形で事業統合するものだ。


  イトーヨーカ堂の食品館は、都市型300坪SMとして、2010年10月1日に開店した「食品館阿佐谷店」がその第1号店。それまで出店空白地だった、新宿、中野、杉並、品川、港区など都心部の高密度マーケットをターゲットに「小規模ながらも上質品にウエイトを置いた、ミールソリューション型のSMを出店する」と当時の亀井淳イトーヨーカ堂社長は構想を話していた。当時、「1年間で10店を開店して、ノウハウを蓄積すれば、100店までは比較的順調に行ける」と自信を見せていた。


  しかし、その後、現在までの約10年間で食品館と名称の付く店舗で新規開店したのは21店に留まる。けっして順調に成長したとは言い難い現状。


  そこで、今回、セブン&アイが全額出資して資本金を30億円に増資、システム統合などを一気に進めて、新生会社の下で首都圏でのSM事業の遅れを取り戻そうというものだ。


  ヨークへ移管するイトーヨーカドー食品館は、阿佐谷店、梅島店、王子店、石神井公園店、新宿富久店、千住店、立石店、中野店、練馬高野台店、三ノ輪店、早稲田店、厚木店、上大岡店、鎌ケ谷店、小手指店の15店。(2~9頁に関連記事)


今週の目次




SJW新店レポート

セブン&アイの新生SM1号店として全てのノウハウを結集した店舗
 ヨークフーズ ちはら台店


SJW レポート

セブン&アイ・ホールディングス
4つの店舗フォーマットで首都圏SM戦略展開
 大竹正人ヨーク社長、石橋誠一郎セブン&アイ常務がオンライン記者説明会


新型コロナで一変した街を歩く|首都圏編(上)

「新しい生活様式」が標準に。普通でも「密」な大都会の試練


今週の業界トピックス

コンビニエンスストア 加盟店オーナーが安心して働けるコンビニ改革に向け、半歩前進
西友 中元ギフトをネット承りに特化
ダイエー イオンフードスタイル業態の進化と出店を加速
いなげや 藤野敏広、羽村一重執行役員が新任取締役に
ベルク 惣菜商品開発協業のスパイクワークスの従業員を5月末まで受け入れ


メーカー トピックス

フクシマガリレイ 「FEクリーン水」サンプル配布
イシダ 塩と水道水でつくる電解次亜水生成機i-CL
東洋水産 「もっと赤いたぬき天うどん」新発売
フジッコ 3月期、増収減益へ
昭和産業 コロナウイルス対応慰労金を全社員に一律2万円支給


今週の開店情報


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・63

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


食品マーケティング

大手食品企業―決算―
 *水産企業トップのマルハニチロ、小麦・同二次加工品トップの日清製粉グループ
東洋水産 即席カップ麺「ラーメン 海鳴 魚介とんこつ」新発売
 *九州福岡の人気店とのタイアップ商品 


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

北海大和 [にしん数の子親子フレーク]
身欠きにしんと数の子を食べやすく調理


今週の大店立地法公示速報


交差点

巣篭りの大きな味方。動画サブスク



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