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No.1080-2020/06/15

地域貢献を店内で

「富山県民向けマスク購入あっせん」サービス

(富山県高岡市の大阪屋ショップ万葉店で)


No.1080号

  全国の緊急事態宣言が解除されたと一安心したら、今度は「東京アラート(警報)」が発動された。「第2波が、いつ、どのように発生するのか」に関心が集まっている。3密を避けるのに欠かせないのが「マスク」だ。 いまだに「並べるとすぐなくなる」ドラッグストアでは幻の存在だが、4月後半から福井県を皮切りに自治体がマスクをあっせんする試みが始まり、石川、富山にも広がった。配布先の場所に選ばれたのは、ドラッグストアやスーパー。住みやすさでは全国トップクラスを誇る「北陸三県」で、住民と一番接点がある店舗が改めて注目される形になった。


大阪屋ショップとアルビスが協力


  富山県の西部、人口17万人の高岡市の大阪屋ショップ万葉店を取材する機会があった。3月6日に昨年10月閉店したバローの後を引き継いでオープンした店舗だが、新型コロナウイルスの感染拡大で、取材が6月にずれ込んでいた。


  レジ前のスペースに透明のビニールシートで囲まれたコーナーがあり、ハガキを持った人が次々と訪れていた。富山県が県民向けにマスクの購入をあっせんする「引き換えコーナー」で、全県で展開している大阪屋ショップとアルビスの計76店舗が販売に協力した。富山県では42万世帯を対象に4,000万枚を確保し、各戸に購入券(ハガキ)を配布した。1箱50枚入りの大人用不織布マスクが2,200円(税込み)で購入できる。


  もう、笑いネタにしか上らなくなった1世帯2枚の布製小型マスクの配布とは、天と地ほど違う話だ。富山県は7月から始まる「レジ袋有料化の義務付け」でも、他県に先駆けた取り組みを行っている。密が避けられない首都圏にすべてが集中することこそ、最大の問題点ではないかと思いながら、帰路に着いた。  (新型コロナウイルス関連の記事はP3の「Web会見レポート」などでも掲載)


今週の目次




流通羅針盤

 規制緩和の特例、タクシー業者が買物代行、食品宅配可能に


Web会見 レポート アクシアルリテイリング

 新型コロナでエッセンシャルな業界、再認識される
  原和彦社長、前期決算を説明、価格競争強まり減益予想


SJW新店レポート

 「阪急西宮ガーデンズ」の一人勝ちに新規参入、普段使いにぴったりの店舗
  ライフ 西宮北口店


SJW レポート

 3円~5円が主流、4分の3がバイオマス配合に
  7月からのレジ袋有料化を控え、緊急聞き取り調査


今週の業界トピックス

食品値下げ コロナ後の消費動向を見越して、食品の値下げ攻勢始まる
アマゾン、ライフコーポレーション Amazonで届くライフの生鮮食品や惣菜
全国スーパーマーケット協会 副会長 千野和利氏が藍綬褒章を受章
サミット 田村詔専務が副社長に
平和堂 衣料品・くらしの品の「HOPカード会員 超長特別ご招待会」を開催
マルエツ Tカードデータ活用し、時間帯別混雑状況を確認できるサービス開始
ライフコーポレーション 「利久」牛たんハンバーグを首都圏30店舗で限定販売
ヤオコー 新型コロナウイルス感染症に対応する医療従事者を支援
セブン-イレブン・ジャパン ラストワンマイル推進部長に藤田重人執行役員
明治屋 磯野氏、大橋氏が常務取締役に
東急ストア 大堀営業本部長が取締役に、小川会長は相談役


メーカー&ベンダー トピックス

 国分グループ 購入型クラウドファンディングサイト「食と酒の未来勘所」を機能強化
 輸入冷凍食品 業務スーパーに見る輸入冷食の販売
 大塚食品 ビタミン炭酸『マッチ』消費者キャンペーンを実施


今週の大店立地法公示速報


交差点 

「会って親交を深める」は古い?



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