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No.1087-2020/08/03

アフターコロナなんて、早過ぎる これからの半年も見通せないのが現状

~この半年を振り返って、激変した街を象徴する写真を掲載~
(大阪・ミナミの戎橋で、5月25日撮影)


No.1087号

コロナ共存に道筋を付けるために


  「日本選手ガンバル、金メダルラッシュ」という大見出しと、口にメダルを添える選手の笑顔が話題の中心になるはずだったが、そんな夢は吹っ飛んだ。現実は新型コロナウイルスの感染者数のさらなる拡大に一喜一憂する毎日だ。  「何事も、もうそろそろ」と思いたいのは山々だが、そのように進行していない。業界も「売上はすべてを癒す」と言う格言が通用しない世界に突入した。


  半年にわたる感染拡大で、医療従事者の疲弊度は極限に達している。記者の周辺でも重度心身障がい児のケアを担当している人がいるが、周辺で感染情報が流れると、一気に緊張度が増す。利用者が感染しても、自身が感染しても施設が閉鎖になり、多方面に迷惑がかかるからだ。これは、食品スーパーでも同様だ。不特定多数の人を迎える現場従業員の心情は察するに余りある。ケアが必要な段階だ。


  また、各店をウォッチングしていると、マスク越しにお客さんのイライラ度が増している様子がうかがえる。普段は並ばないで済む店でも行列ができる。その他諸々。当たり所がないので、ついつい従業員に対して不満をぶちまける人をよく見かける。舌打ちも何度か目にした。


  夏休みや盆商戦を迎え、ただでさえ「密」になる時期となる。毎年、本部要員の応援などで夏場の繁忙期をやりくりする業界だが、今年はどうするのか。夏はこなせたとしても、秋以降の本格的な感染拡大に、どう備えるのか、頭が痛い。


  我が流通業界は、他社、他店、他業界の事例をマネして、自社に取り入れ、発展してきた。いつも思うが、この「良き習慣」を業界全体で共有し、コロナ制圧、いや共存に道筋を付けてほしいものである。


今週の目次




SJW新店レポート

地域居住者と就業者をターゲットにした都市型100坪SM
 サミットストア 神田スクエア店
2005年撤退地に再出店。生鮮デリカ室を設置した、
部門横断型のニューフォーマット店
 マルエツ 横浜最戸店


今週の業界トピックス

日本SC協会 2020年上期21SC開設、下期20SC開設予定、NSC増える
ライフコーポレーション 地鶏生産者を支援「みやざき地頭鶏 炭火焼」販売
大手コンビニ3社 地域、期間限定で共同配送の実証実験始める


メーカー トピックス

東洋水産 「焼肉のたれ風 鬼うまガーリック味」発売へ


今週の開店情報


チェーンストア・コンビニの6月度販売概況

緊急事態宣言が解除されるも、内食需要継続により食品が好調
営業再開のSCは、客単価増などもあり大幅に改善


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・68

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


今週の大店立地法公示速報


交差点

2週間後の盆休みが本番



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