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No.1091-2020/09/07

狭い売場を最大限活用

冷ケース上部にシーズニングなどをフック陳列

(京王ストア仙川駅ビル店)


No.1091号

即食切り口に狭い売場を買い易く


  表紙写真の上部に注目して頂きたい。冷蔵ショーケース上部のあごと言われる部分の内側にフックを付けて、シーズニング、スパイスなどの小袋を吊下げてズラリ並べている。8月31日にリニューアルして開店した京王ストア仙川店の売場だ。写真の野菜売場だけでなく、奥の主通路沿いの乳製品、加工肉、精肉などの冷ケースでも同じようにフック陳列されていて目立つ。果物売場では、キャラ弁用のキャラクターやピックなど弁当に使うキットなどをフック陳列。


  こうした売場づくりをした理由について和村薦京王ストア常務取締役営業本部長は「全体のアイテム数を少なくしているので、商品が欠落しないように、出来るだけ売場を有効活用するためと、お客様に調理をして頂く時のイメージが沸くような商品を並べた」と説明している。同店は京王線仙川駅に接していて、改札が店と直結するのに合わせ、改装したもので、売場面積は552㎡と以前より5%ほど狭まり、扱いアイテム数も8,000から500~600ほど、雑貨、家庭用品、加工食品などで減らしている。


  コロナ禍、ショートタイムショッピングが求められていることから、同店では「『食卓までの最短距離で、忙しいあなたの食生活をサポートする』をコンセプトに、部門縦割りを超えて、簡便即食の切り口でできるだけ売場をまとめて、特化した売場を作って買い易くした」(和村常務)。具体的には、惣菜売場に、青果部門のサラダ、精肉部門のローストビーフを置き、水産部門の刺身を惣菜部門で展開する寿司の隣に並べ、「仙川デリ」と称する売場で即食をゾーニング。他にも、フライパンメニュー、ミールキットなどで精肉と水産を一つのコーナーで展開。狭いながらも即食という切り口で特色を出している。


今週の目次




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