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No.1098-2020/10/26

「コロナと共存する飲食店の未来」

お好み焼きチェーン千房・中井社長の講演やパネルディスカッション

スーパーにも参考になる心構えとは

フクシマガリレイ「MILAB CLUB 定期セミナー」(大阪市西淀川区)

No.1098号

  新型コロナで休業と売上激減に見舞われた新業態のお好み焼きチェーンなどを国内外で展開する千房(ちぼう、本社=大阪市)と千房ホールディングス社長の中井貫二氏が10月15日、「コロナと共存する飲食店の未来」と題する講演を行った。  これは、業務用冷凍冷蔵庫メーカーのフクシマガリレイが開催している「MILAB CLUB(ミラボ クラブ)」の10月定期セミナーのメインプログラムで、本社会場に出席した30人とWebから210人が参加した。目下は数字が好調なスーパーにも、参考になる内容だった。


コロナ禍でこそ「やらかす経営」


  創業者で現会長の父・政嗣氏の命を受けて千房の社長を継いだ貫二氏は、野村証券からの転身。冒頭、「お好み焼きを焼けない社長です」と笑いを取りながら、店舗を拡大していった経緯を語った。


  直営3店舗を含む国内61、海外7店舗の規模に育て上げたが、コロナ禍の影響は同社も例外ではなかった。従業員との緊迫した「リボーン会議」は、NHKのクローズアップ現代+でも取り上げられた。


  「やらかす経営」をモットーにしている千房。「やらかす」とは大阪弁で「失敗する」「ヘマをする」ことだが、千房では「やわらかな発想で、らしさを大切にして、かんがえたことは、すぐにやる」を意味している。危機だからこそ必要な、柔軟な発想やアイデア。「世界一、従業員が幸せな会社にしたい」と中井社長は強調する。


  元受刑者も積極的に雇用。想像以上に大変なことだが、やっていく。「コロナの中で生き抜くには、基本に立ち返ることが大切」と説く。パネルディスカッションはCAMPFIREの公式キュレーター・大村和彦氏の司会で、食の現状に詳しいリーチの江崎弘明社長も加わって「コロナで変わる食の未来」を語り合った。


今週の目次




流通羅針盤

コンビニの上期、加盟店利益確保。今後のWIN-WINの関係構築に腐心


本誌創刊23周年記念特集

転換期迎えた、チェーンストア経営(第2四半期決算)
ライフコーポレーション
 増収大幅増益で、下期の設備投資80億円積み増す
U.S.M.H
 3社共に、増収大幅増益、MV関東は黒字転換
マックスバリュ東海
 買い物頻度を減らして、まとめ買い
イズミ
 ポイント政策の見直し、ロス削減で荒利益率改善し、増益確保
フジ
 大型のSCは不調、コロナで減収減益に
ローソン
 本部は減収減益となるが加盟店利益は前年を確保


SJW新店レポート

葛西地区3店舗体制で、人、モノの共有化を進め、ドミナント強化
 東武ストア 葛西駅前店


今週の業界トピックス

イオンリテール 2021年夏「イオンそよら新金岡」を大阪府堺市に出店
ビオセボン・ジャパン 寄付先が選べるペットボトル回収機を導入


メーカー トピックス

昭和産業 ホットケーキミックス、大豆ミートなど新商品、改良品を発売
東洋水産 「黄色い博多」に焼ラーメンが新登場
冷凍食品市場 冷食は売り場‘活性化’が必至


今週の開店情報


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

しなもんや [町田シナモン]
シナモンの甘みと辛みが楽しめるドリンク


今週の大店立地法公示速報


交差点

困惑の年



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