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No.1105-2020/12/14

日本海の鮮魚を夕食に

さとうが激戦地で取る「本日水あげ!」販売に手ごたえ

「フレッシュバザール寝屋川公園駅前店」(大阪府寝屋川市)

No.1105号

  10月8日、大阪府寝屋川市の新興住宅地にオープンした「さとう」の「フレッシュバザール寝屋川駅前店」の鮮魚売場。日本海でその日のうちに水揚げされた鮮魚を各店ごとに午後3時から3時半に配送。「本日水あげ!」のPOPを掲げ、売り込んでいる。新鮮な地魚が「夕食の献立に間に合う」とあって、評判だ。


大阪へ、天候と時間との勝負


  瀬戸内海に面した関西では「明石の昼網」が有名だが小魚が中心だ。これに対して「本日水あげ!」は、ブリ、ツバス(ブリの幼魚)、赤カレイ、石鯛などが丸のまま並び、刺身も天然魚の盛り合わせなどが中心だ。


  4時ごろともなると、バックヤードから人影がなくなり、照明も薄暗くなるのが鮮魚売場の常だが、ここは違う。矢原亨店長に聞くと「シフトをやり繰りしています。鮮魚売場は、この時間からがもう一勝負。当店の強みを存分に発揮したい」という。


  川根尚人・鮮魚チーフバイヤーは「京都府下の舞鶴、宮津、小浜、兵庫県の香住漁港などでセリ落とされた鮮魚は、本部がある京都府福知山市のセンターに集められ、各店ごとに選別、午後1時には出発します」と話す。鮮魚のディストリビューターの毎日は時間との勝負だ。「魚市場が休みだったり、シケでシーズンのカニが入らなかったりと天候との戦いも。毎日『本日水あげ!』を入荷させ、大阪のお客様に日本海の魚を味わっていただきたい」。


  大阪の中心部まで電車で約30分。ベッドタウンとして早くから住宅開発が進んだ寝屋川市は、スーパーの激戦地でもある。「安いのは当たり前、品質に対する要望も強い」――今年で創業354年、北近畿でリージョナル展開する「さとう」の大阪府への出店は5店舗目。この年末年始、コロナ禍での鮮魚の売れ行きに注目したい。


今週の目次




流通羅針盤

セブン、「GREEN CHALLENGE 2050」を中心に置いた経営へ


今週の業界トピックス

ファミリーマート
 SDGsの重要課題を再設定し、高齢化社会の地域課題に対応
セブン-イレブン
 新規店舗でCO2排出量大幅削減の実験開始


メーカー&ベンダー トピックス

東洋水産 年末年始向けカップ麺2品種発売
三菱食品 飲む「日本酒のだし割りカップ」新発売
ニチレイフーズ 冬の冷食・新商品


今週の開店情報


SJW新店・改装店レポート

周辺居住者と駅利用客両方に応える売場作り。健康意識商品を各所に導入
 東急ストア フードステーション 宮前平駅前店
「駅下の便利店」その強みを生かす「課題解決型の売場」にチェンジ
 食品専門館ハーベス 大久保店


チェーンストア・コンビニの10月度販売概況

GoToキャンペーンなどの影響により人の動きが活発化
食品は引き続き好調に推移


食品マーケティング

東洋水産 即席「正麺」は袋入りから~カップへ多様化
 *QTTA・クッタシリーズ化、鍋用ラーメンシーズンイン


今週の大店立地法公示速報


交差点

ウイルス感染拡大と食品界



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