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No.1112-2021/02/08

CGCグループ、タテ型エコ包装菓子の販売を強化

空間率の高い「スカスカ商品」を選定候補から外し、エコ化を推進

No.1112号

菓子の分野で先行的に進む


  CGCグループでは数年前から、大袋菓子のように風袋だけは大きいが中身は少ない商品を「スカスカ商品」と呼んで撲滅しようという運動を続けているが、折からのSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが大きな企業活動のテーマになるなか、NBメーカーにも賛同する企業が増え始めている。


  シジシージャパンではスカスカ撲滅運動について「大袋菓子で、風袋だけ大きいままで、中身の少ないスカスカ商品は、バブルの終わった後も続いて、その名残の商品がたくさんある。それで、見直す必要があると始めた。


  スカスカ商品があるとメーカーから卸へ運ぶトラックの中身がスカスカになる。配送も少量多頻度で、積載効率が無視され、半分の積載でも車をどんどん出していく。トラック、ドライバーが不足している中で大いなる無駄が起きている。それでスカスカ物流撲滅運動も始めている」と説明。


  売場ではスカスカ商品を減らして、陳列効率を上げることに取り組む。具体的には、横型包装を縦型包装に替えてスリム化すれば、従来2フェイスだったのが3フェイス置けるようになり、陳列量を増やせ、店内で運べる量が増やせ、物流での段ボール当たりの入り数が増やせる。サプライチェーンの各段階で生産性向上が図れるという訳だ。


  CGCではPBで縦型化を進めていて、横置きにも縦置きにもできるようパッケージデザインを変えている。それをNBにも広げようと、一昨年の春秋の新商品集中販売選定会から選定条件にスカスカ商品でないことを入れている。NBでは菓子分野で先行的に進んでいて、まず亀田製菓が撲滅運動に理解を示し、同社の「通のシリーズ」で縦型化し、2030年までに全商品をエコ化対応することを宣言している。


  岩塚製菓もスリムパック化で商品化するなど、追随するメーカーができており、さらにパレット物流を標準化する動きも出てきている。


今週の目次




SJW トップインタビュー

地域のお役立ち業としての貢献を追求
 いなげや 代表取締役社長 本杉 吉員 氏


今週の業界トピックス

イオン イオングループのサステナブル経営の進捗状況を公表
ヤオコー 八千代研修センター・八千代寮を新設、関東東部をカバー
ヤオコー SM新業態の新会社「株式会社フーコット」設立


メーカー&ベンダー トピックス

日本アクセス 巣ごもりで注目の「冷凍麺」
国分西日本 西日本エリア春季WEB展示会を開催
大塚製薬 スポーツ庁「スポーツエールカンパニー」に4年連続認定
ニップン 春の生活応援キャンペーンを開催
日本水産 上期、家庭用冷食に「五穀米」入り米飯類など発売
ニップン 「ニップン ハート」でハローキティコラボパッケージを限定発売


今週の開店情報


SJW新店・改装店レポート

個店経営のDS型食料専門店「ユーストア」名を復活し、リニューアル
 食の殿堂 ユーストア 萱場店
生鮮食品の素材とデリカ、生鮮簡便品を拡充させた郊外SM
 イトーヨーカドー 朝霞店


この食材 きほんの基本⑪|紅茶

抗酸化作用に優れた「テアフラビン」を含有


企業動向

味の素AGF 在宅勤務増加など、“新しい働き方”をサポートするコーヒー発売


今週の大店立地法公示速報


交差点

「パソコンがクラッシュ」した



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