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No.1117-2021/03/22

イオンリテール京都で小型店を展開へ

西陣に300坪のコンビネーションストアをオープン

イオンスタイル西陣小町=京都市上京区五辻(いつつじ)町

No.1117号

  新型コロナウイルス第3波の緊急事態宣言が解除された直後の3月10日、京都・北西部の西陣で、イオンスタイル西陣小町がオープンした。京都御所や同志社大学の今出川キャンパスの西に位置する同地区は、西陣織関係の工房のほか、町家や中低層のマンションがびっしりと張り付いたところだ。  イオンリテールは、京都市まちづくり条例に基づいた300坪スタイルのスーパーを展開することにし、第1号店が西陣小町という京都らしい粋(すい)な店名で、開店したというわけだ。


「食と健康」のコンビネーション


  地下鉄烏丸線今出川駅を西に、今出川智恵光院(ちえこういん)の交差点を北に200mほど上がった右手に、落ち着いた町家風の外観の建物が見えた。駐輪場は76台分用意されているが、駐車場はない。「食と健康の京町コンビネーションストア」をコンセプトに、生鮮品やパン、時短・簡便・健康といった「食」を中心に、毎日の生活に欠かせない日用品を組み合わせた便利な店舖だ。


  京都市中央卸売市場から直送される野菜に加え、近郊の生産者が育てた野菜や果物などを取り揃え、“海の京都”といわれる舞鶴漁港を中心に仕入れた鮮魚を対面販売するなど、鮮度をアピールする売場が特徴だ。コーヒーの消費量が全国トップの同地で、京都珈琲商工組合と連携し、小川珈琲など12社のコーヒーを品揃えしているのも注目点。


  同店の北、徒歩3分の場所には、2016年11月にライフ智恵光院店が先行出店している。売場は1~2階に分かれているが、トータル990㎡。駐車場なしは共通している。両雄の直接対決という形だが、学生と地元に定着する年配層の足元人口が豊富なのが、何よりの魅力。グループのSM再編が一段落し、大型店主力だったイオンリテールの「京都作戦」が見ものだ。(後日、「イオンスタイル西陣小町」の新店レポートを掲載)


今週の目次




流通羅針盤

一気に動き出した脱炭素社会実現へのチャレンジ


今週の業界トピックス

全国SM協会
 第55回SMTS開会式で横山清会長・談
AJS・全日食
 全日本食品が新規加盟、VCでは初、4月からPB供給
楽天・西友
 国内初自動配送ロボットの公道走行によるネットスーパー商品の配送
バローHD・アマゾン
 生鮮食品オンライン販売を今夏から東海で
中部フーズ
 「デリカキッチン」に「寿し匠味」の寿司が新登場


メーカー トピックス

ニップン 家庭用商品の賞味期限表示、「年月」表示に変更
豆乳~大豆ミート品近況 昨年1~12月、豆乳飲料は微増も無調整は減少


今週の開店情報


企業動向

ニップン、21年春季新商品発表 冷凍食品篇・続


SJW新店レポート

南下政策を推進、大阪北部の出店を強化。「本日水揚げ生魚」は、早くも定着
 さとう フレッシュバザール 寝屋川公園駅前店
2層タイプの都市型小型店。総菜は通常規模の品ぞろえと売場を実現
 サミットストア 西荻窪駅南店


2021年5月販促カレンダー


SMトレードショーでの新たな提案|国分グループ本社

新しい生活、健康、サステナビリティなど切り口に、
変わる市場に向けた新たな提案


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・83

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


今週の大店立地法公示速報


交差点

ハローズのマスクに「いいね」



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