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No.1119-2021/04/05

アークスとオータニ(栃木県)正式に経営統合スタート

北関東に飛ぶも「自ずと繋がっていくだろう」(横山社長)と自信

No.1119号

自主経営重んじる八ヶ岳連峰経営に共感


  「皆さん、同じ問題を抱えているから、オータニさんがやっていることに共感して周辺から一緒にやりたいという仲間がおそらくとして出てくるのではないか。


  20年前にアークスを結成した時、志がある者がしっかり手を組んで戦うしかない、とたどり着いたのが八ヶ岳連峰経営。一定の規模にならないとメリットはでないし、戦えないとしてやってきた。その八ヶ岳経営を続け、北海道ではシェアが高まり、東北も太平洋側はうまく繋がっている。今やっていることをしっかり取り組んでいれば必ず繋がってくる」。


  3月29日、オータニとの間で正式に株式譲渡契約を締結し、都内での共同記者会見に臨んだ横山清アークス社長。飛び地となった北関東と空白の南東北をどう埋めていくのかを問われて、こう答え、自信を示した。


  八ヶ岳連峰経営は相手先企業を完全子会社化するが、自主経営を重んじるもので、これまで9社が参加している。


  大谷章オータニ社長も4年前からアークスとの間で話を進めていたとし、「最初に横山社長にお会いした時に、人柄が最高で親しくして頂いた。八ヶ岳経営は良いシステムで、長きに亘ってオータニをより良い会社にするには八ヶ岳経営のアークスグループに入ることが一番良いのではないかと決断した。今後はグループシナジーを活用しながら地域、お客様、従業員、すべてに貢献できる会社にしていきたい」と話していた。


  「SMは店がきれいで清く正しくだけでは通じない。一定の規模が必要だということは60年間の経験で実感している」と横山社長が言うように、地方の中堅・中小SMでは問屋からの納入頻度が減っていて、共同仕入をしようという切実な動きが強まっている。「シェアを広げてきたというより、広がってきた」(横山社長)というアークスに象徴されるように、新たな協業の波が押し寄せようとしている。


今週の目次




流通羅針盤

税込価格表示義務化で、税抜表示企業の売上動向はどうなる?


今週の業界トピックス

アークス
 オータニを経営統合、東日本エリアで店舗網構築へ
イオン
 トップバリュVegetiveシリーズ「大豆からつくったミンチ」発売
セブン-イレブン・ジャパン
 レジ袋本部収益金相当額をペットボトル回収機等に活用


メーカー&ベンダー トピックス

日本アクセス
 コダマ社と共同で冷凍菓子パンを開発
大塚製薬
 まるごと大豆「ソイジョイ」シリーズに新商品
即席麺市場
 即席麺を袋麺でオリジナルメニューへ
ニップン
 「アマニ油入り ドレッシング」ディズニーボトルを期間限定発売
大塚食品
 まるごと大豆飲料「ミルクのようにやさしい大豆」をリニューアル
マルハニチロ
 家庭用冷食でキャンペーン


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・84

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJW新店レポート

創業60周年の「新しいLife」ならではの300坪店舗を開設
 ライフ 朝潮橋駅前店


チェーンストア・コンビニの2月度販売概況

前年の反動により、食品、住関連の動きが鈍化
客数減が続くコンビニは苦戦。SCは宣言前の水準に


主力商品の現状と今後の展開|大塚製薬

飲料市場が低迷する中『ボディメンテ ドリンク』が好調に推移
健康意識の高まりが後押し。乳酸菌B240の認知度も向上


今週の大店立地法公示速報


交差点

感動と不安の表裏一体



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