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No.1123-2021/05/03

「お客様を大切に」を確かめ合う。

創業355年の伝統を受け継ぐ「さとう」の開店朝礼

(京都府亀岡市の「フレッシュバザール亀岡千代川店」で)

No.1123号

作業室設置の基準が緩和される


  東京と近畿3府県に、3度目の緊急事態宣言が出された今年の大型連休。誰の胸にも「重い、つかえ」のような不安感が宿っている。4月22日、京都府郊外のベッドタウン・亀岡市で北近畿を中心にチェーン展開する「さとう」が開店した「フレッシュバザール亀岡千代川店」。報道陣にも公開された開店朝礼で、佐藤総二郎社長は「相互に尊重し合うことを誓ってほしい」と訓示。江戸前期の創業で、355年の伝統を受け継ぐ同社の「お客様を大切に」をコロナ下(禍)の中で確かめ合った。


「3S」と「FMKKE」が仕事の基盤


  保津川下りや、トロッコ列車で有名な観光渓谷の先にある亀岡市の人口は8.8万人。京都駅からJR山陰本線の並河駅まで快速で23分しかかからない。「空気がきれいで、土地が安い」ので、近年は人口が増えている地域だ。


  亀岡千代川店は、並河駅から徒歩15分、1駅先の千代川駅からだと南西に800mの国道9号線沿いの土地区画整理事業区域に建てられた。周辺には新たに250戸の住宅が建ち、最終的には400戸に達する見込みだ。


  300m北に亀岡市を地盤とする強力なスーパーマツモト千代川店があり、同大井店も南に2kmと離れていない。そんな両店の間に割って入る形になった亀岡千代川店。佐藤社長は「どこにでもありそうなスーパーであるか、そうでないか」の分かれ目は「従業員同士、性別、年齢、職位に関係なく、相互に人間として尊重し合うことにある」と結んだ。


  「整理、整頓、清掃」の3Sと「服装、身だしなみ、言葉づかい、健康管理、笑顔」の「FMKKE」を仕事の基盤に定めている「さとう」。「新型コロナウイルス感染予防のために、全力を尽くそう」という社長訓示を、メモを取りながら聞く従業員の姿が目に焼き付いた。


今週の目次




流通羅針盤

新生活様式への変化に対応、勢いづくネットスーパー


今週の業界トピックス

SM、GMS系チェーンストア 既存店活性化、デジタル投資への投資増やす傾向
イオン/イオンモール/イオンリテール/イトーヨーカ堂/ライフコーポレーション
 量販大手、緊急事態宣言発令で、生活必需品以外の売場を休業など
セブン-イレブン・ジャパン
 ロボットが商品を自動配送する実証実験スタート
ローソン
 計画値は達成するも減収減益、中国事業、成城石井は堅調
ファミリーマート
 前期の当期損失165億円。コロナ禍追加減損及び売上減少
ライフコーポレーション
 「伊勢黒潮まだい」生魚では、国内初の機能性表示食品に
日本アクセス
 「マンガでわかる 冷凍食品だからおいしい!」第2弾発刊


メーカー トピックス

イシダ 大日本印刷と協業し、SM、ドラッグなど店舗のDX促進を支援
三菱食品 「フローズンの未来~Future of FROZEN~」
伊藤ハム米久HD いかに伸びるか?「大豆ミート」食品群


今週の開店情報


SJW新店レポート

コロナ対策徹底、ダイエーが核店舗。非接触、非対面のネット対応も充実
 イオンタウン 茨木太田/イオンフードスタイル 茨木太田店
生まれ変わった池上駅。駅ビル「エトモ池上」内にオープン
 東急ストア 池上店


チェーンストア・コンビニの3月度販売概況

前年の反動により、SMは既存店プラスはゼロ
SCは既存店プラスに転じるも2019年対比ではいまだ厳しい状況


イノベーションカメラレポート SMTS2021より|イシダ

コロナ下、内食需要の高まるSMの現場を
販売面、運営面からサポートする数々の提案


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・86

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


今週の大店立地法公示速報


交差点

短期集中型の緊急事態宣言



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