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No.1125-2021/05/24

2階の空き店舗スペースが「コロナワクチン接種会場」に

1階の「ロピア ミ・ナーラ店」は、活況続く

(奈良市二条大路南の「ミ・ナーラ」で)

No.1125号

  近畿地方が最速で梅雨入りした16日、奈良市の平城宮跡南にある SC「ミ・ナーラ」は小雨模様にもかかわらず、盆と正月が一緒に来たような賑わいを見せた。理由は2つ。1つ目は、この日から2階の空き店舗スペースが、新型コロナウイルスのワクチン接種会場となり、待望の接種が始まったこと。  2つ目は、1階に4月末開店した500坪の「食生活♥♥ロピア ミ・ナーラ店」の人気が収まらないからだ。奈良市は緊急事態宣言などの地域に入っていないが、自粛を強いられているのは変わりない。うっぷんを晴らす「巣ごもり需要」が、新型のスーパー開店で爆発したような感じだ。


集客要素になる「ワクチン接種」


  ワクチン接種会場に訪れた人たちは、緊張した表情で市職員の説明を受けていたが、この時期に接種を受けられること自体が「宝くじに当たったようなものなので、うれしいです」と喜びを隠せない。「帰りに、お肉でも」と買い物をする人が多かった。


  奈良そごう→イトーヨーカ堂→KHOYOと、撤退続きだった「食品フロア」は4度目の正直で、「ロピア」に落ち着きそうな感じだ。何事にもあまり自らの意見を述べない奈良市民の意見を聞くと、「業務スーパーの大きい版」「お刺身がないのが残念だけど、サクに切ったサーモンやマグロがお買い得」「パーティ用の食材がコストコ並み」など、肉以外の商品も評価されている。単なる安売り店より、インパクトのある店舗が望まれていたのかも。


  昨秋、関西に進出した「ロピア」は早くも5店舗目。2階のワクチン接種会場は今後、週5日開場し、当分の間続く。付き添いで来る人も含めると、結構な来店客増になる。これだけ混むと「密」になりがちだが、出入りを一方通行にするなどの対策がとられていた。


今週の目次




流通羅針盤

苦境が続くGMS、存在意義を示し、生き残りを模索する


SJ決算レポート GMS篇 2021年2月期決算

コロナ禍、緊急事態宣言で大型モール内出店企業ほど苦戦
巣ごもり需要で、食品、住関連、好調で多くが2ケタ増益


深読み直球 (株)島田研究室 島田 陽介

デジタルよりアナログを重視せよ


今週の業界トピックス

ローソン フードデリバリーサービスの需要急拡大、年間販売総額60倍に
関西スーパーマーケット 増収増益。お客や従業員に向けた「8つの要因」が奏功
サミット 「大粒 サミットたこ焼」冷凍食品で新発売


メーカー&ベンダー トピックス

ニップン 内食需要拡大で家庭用食品、家庭用冷凍食品など伸びる
マルハニチロ 2021年3月期決算は減収減益
三菱食品 かむかむシリーズ「かむかむメロンソーダー」発売
キユーピー 「富士吉田キユーピー」を売却


今週の開店情報


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・87

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJW新店レポート

ニューファミリー対象。マンションに囲まれた市民交流施設に出店
 平和堂 フレンドマート 草津大路店
商品絞り込みアウトパック比率をアップ。EDLCのモデル小型店
 東武ストア 本蓮沼駅前店


2021年7月販促カレンダー


今週の大店立地法公示速報


交差点

生協の宅配供給、2兆円突破



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