5月28日(金)、JR大崎駅南口の東西自由通路で開かれていたテント張りの生産者直売。生産者とお客がテレビモニター越しに会話し買物する「テレビ電話出店」を見かけた。この直売所は大崎駅前マルシェと呼ばれ、品川区大崎活性事業として行われているもので、大崎で商売する若い商業者や、全国の生産者を応援しようと、毎週、金曜日と土曜日に開催されている。
マルシェの企画運営はムクモト設計(本社東京都世田谷区、椋本修平社長)が担当。テレビ電話方式について、「始めたのは2019年11月に船橋市の山田農場さんからですが、18年に島根の農家さんと話をしている時に、島根から出店は難しいよと言われ、リモートだったら出店できるねと、冗談で返したのがきっかけです」と椋本社長は話している。
椋本さんは大崎駅のすぐそばにあったこだわりスーパーの福島屋で働いていた。独立して全国の生産者と消費者を結び付ける仕事をする中、マルシェに関わっている。そこから、瓢箪から駒のように、テレビ電話方式が生まれたわけだ。
現在までに20者程度がテレビ電話出店に参加していて「EC販売に結び付けることができる、旅費や移動の時間が大幅に短縮になるなどの効果が出ている」という。
5月28日に実施した、鹿児島県出水市の福脇さんの紅甘夏は2日分が1日で完売するという盛況だった。
テレビ電話出店者は、知り合いの口コミで集まっていると言い、福脇さんも同社が行っているセミナーに参加したのがきっかけという。
テレビ電話を介して、生産者とお客が直接会話して買物し、会計は運営者が代行し、精算するというシステム。いわばリモート産直。スーパーの青果売場や催事でも参考になりそうだ。同社では直接出向いて店頭販売することは難しいが、ノウハウを販売することは可能と話している。
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