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No.1129-2021/06/21

DXを駆使した“スマートストア”
イオンスタイル川口オープン

(陳列棚で展開する“シェルフサイネージ”)

No.1129号

イオン初の本格スマートストア


  6月8日(火)、イオンモール川口内にイオンスタイル川口がオープンした。


  イオンスタイル川口は昨年10月に「イオンスタイル有明」で開始したデジタル施策の実証実験に改良を加えた、デジタルトランスフォーメーション(DX)を駆使したイオンリテール初の「本格スマートストア」と位置づけて展開する。


  主な取り組みとしては、AIカメラ、AIカカク、シェルフサイネージ、新レジゴー、大型モニターライブ配信など。


  AIカメラでは店内全3階の直営フロアに合計149台設置。その内1階の食品フロアでは78台を設置し、在館人数の把握や、会計時の年齢認証を行うとともに、顧客の性別や年齢層の分析、そして売場でどの商品を手にしたかなどを自動でヒートマップ化することが可能となる。これらのデータを蓄積し、売場レイアウトの改善や品ぞろえの改善につなげていく。


  また衣料品や住関連売場で商品を見て悩んでいるお客がいた場合などにも、どの程度滞在し、店員の助けを必要としているかどうかなども判断することで、店員が売場に常時待機する必要がなくなる。


  AIカカクではこれまで従業員の経験やカンなどに頼っていた惣菜の値引きの業務を販売実績データから学習させたAIを使って行う。単品ごとのバーコードをAIカカク専用端末で読み取ることで、時間帯と残数などから最適な割引率をAIが計算し、割引ラベルが発行される。


  シェルフサイネージはエンドなどの陳列棚を通じて商品情報や販促などの動画を配信するサイネージとカメラで構成される。棚部分には横長のサイネージ、棚上部の大型サイネージにはカメラが備え付けてあり、お客の年齢、性別などに合わせた映像などを表示する。


  スマホを使って会計するレジゴーでは、これまで会計後に従業員がレジゴー端末を確認して会計完了となっていたが、同店ではレジゴーゲートを導入することで、ゲートに端末をかざすだけで会計が完了できるようになった。これにより来店して退店するまでの間で非接触、非対面が実現できることとなった。


今週の目次




流通羅針盤

小売り各社、それぞれの状況を勘案し、新中期経営計画策定


SJ決算レポート SM篇 2021年3月期決算

全社が増収増益、経常利益率3.9%に、既存店5.4%増
コロナ禍、今年2・3月の反動も吸収


今週の業界トピックス

イオンタウン吉川美南
 複合温泉リゾートを核に増床オープン
平和堂
 滋賀県甲賀市で「移動販売モデル事業」スタート
ファミリーマート
 21年10月より遠隔操作ロボット導入開始
さとうグループ
 増収増益で、過去最高を更新。初の1,000億円越えも達成
ローソン
 夏に向けオリジナル「糖質オフ商品」5品目発売
相鉄ローゼン
 曽我清隆取締役専務執行役員が新社長に
魚惣菜市場
 「お魚 総菜」ジリジリ販売伸長?
イオンモール
 イオンモール岡崎にジェイアール東海髙島屋が出店


ベンダー トピックス

三菱食品 グランドフェアは11月に実施


今週の開店情報


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・89

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJW新店レポート

店の中も外も、ストレスなく買い物できる。激戦地に出店した理由
 さとう フレッシュバザール 氷上インター店
新MDをフルラインで揃え地域1番店を目指す
 ライフ 溝口店


今週の大店立地法公示速報


交差点

ニシン曇りの空



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