No.1130－2021/06/28
「従業員の安全・安心が、安全な買い物につながる」
流通業でも職域接種スタート
（滋賀県彦根市の平和堂本部で）
新型コロナワクチンの職域接種が流通業でも始まった。滋賀県を中心に近畿や東海、北陸でチェーン展開する平和堂は、21日から滋賀県彦根市の本部で接種を始めた。3階の従業員の休憩スペースで、本部社員や隣にある「ビバシティ彦根」の従業員ら100人が、産業医や看護師からモデルナ製のワクチンの接種を受けた。 ワクチン接種プロジェクト責任者の本持真二・教育人事部長は「従業員の安全・安心が、安全な買い物につながる」と地元テレビの取材に応じていた。今後は、社員、パート・アルバイトを含めたグループ全体の64歳以下の従業員約2万5,000人の希望者に、今秋をめどに接種を完了させる予定だ。
「打っていただけるだけで光栄」
接種券が届いた人には、まず会社に提出してもらい、接種ダブリを防ぐ。本部の社員は仕事の途中で受けることも可能だが、シフトで動いている店舗スタッフはそうはいかない。今回も7月15日までのシフトが決まった後に、急きょ職域接種が始まったので、勤務後や半休、翌日は本来の休みや有給休暇などを組み合わせた人が接種会場を訪れた。
ビバシティ彦根で日配を担当するパートタイマーの女性は、「お客様商売で、不特定多数の人と接するので、ワクチンはありがたい。家族で一番です」と話し、紳士服担当のシニア社員の女性は、「高齢の母がいるので、打っていただけるだけで光栄です」と副反応を心配しながらも、ひと安心の表情を見せていた。
当面、本部では「月火木金」の週4日、1日200人のペースで接種を進め、近隣店舗から各地の事業所に広める予定。また、平和堂は彦根市の「アル・プラザ彦根」など4店舗で、集団接種の会場を貸し出している。（業界トピックスページに、関連記事を掲載）
今週の目次
新 激戦地 ストアシーイングMAP
弁天町駅周辺 大阪府｜大阪市港区
今週の業界トピックス
いなげや
ウエルパークとの共同仕入、一部で進むもシステム統合課題
ワクチン職域接種
チェーンストア各社、ワクチンの職域接種の動き、広がる
ライフコーポレーション
ネットスーパーなどの配送サービスを担う新会社始動
ローソン
新惣菜ブランド「マチのデリ」1,200店舗で展開開始
アクシアルリテイリング
21年3月期増収増益。売上、利益ともに過去最高を更新
全国スーパーマーケット協会
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