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No.1137-2021/08/23

ヤオコーグループのDS型
SMフーコット1号店「飯能店」がオープン

No.1137号

エイヴィのコピーからスタート


  ヤオコーでディスカウント型スーパーマーケットを展開する子会社、フーコット(本社埼玉県小川町、新井紀明社長)の第1号店「フーコット飯能店」が8月3日(火)、埼玉県飯能市新光1-5にオープンした。スーパーアルプスの撤退跡に出店したもので、マツモトキヨシ、西松屋、ダイソーなどと、駐車台数350台でNSCを形成している。


  ヤオコーは高収益を誇るディスカウント型SMのエイヴィ(店名はエイビイ)を完全子会社化して、グループ企業として事業展開しているが、今年2月、新会社として発足させたフーコットは「エイヴィのビジネスモデルをコピーして展開する」と川野澄人ヤオコー社長が明言しているように、1号店は内装、マーチャンダイジング、オペレーションなどほとんどエイヴィを踏襲している。


  売場面積は500坪弱とみられるが、青果は品目は揃え、SKUを単品に絞って奥行きの深い平台で大量陳列、鮮魚、精肉は小川町に設置したプロセスセンターから100%供給され、鮮魚でも調理承りなどサービスは一切行わない。日付け管理もシステム化し、商品ラベルに「D+0」「D+1」などが記されていて期限を過ぎると値下げシールを貼って鮮度管理する。この辺もエイヴィと同じだ。


  グロサリーはゴンドラの下段に投げ込み式什器を置いたり、飲料はケース売りを中心に並べる。PBは扱わず、NBのみを安く販売、まさに「毎日特売=EDLP」というエイヴィの価格政策を実現している。販促品コーナーに大量に積まれたNBの食用油は119円という安さから1人何本も買う客の姿も見られた。


  精算は現金のみで、クレジットカード、ギフト券、ポイントカードの無い分価格を安くしている、と説明。レジもセミセルフのみ10台(臨時3台追加)で、エイヴィと同じオペレーションだ。


  ただ、オープン期間だけかもしれないが、3~4日間チラシを配布している点と、ヤオコーに比べればわずかなスペースとは言え、弁当、ピザなどの総菜を店内加工で提供。フーコット流の模索もみられる。


今週の目次




流通羅針盤

食品強化型ドラッグ、ローコスト経営で低価格訴求強める


SJレポート 良品計画の新中期経営計画(上)

次期社長の堂前宣夫専務が、長期ビジョンを説明


今週の業界トピックス

メトロ C&C ジャパン
 日本から撤退、10月末までに全事業を終了
ファミリーマート
 40周年記念セール、値段そのまま40%増量商品20種類発売
ヤオコー
 「店内手作りおにぎり」8品をリニューアル 「おむすび幸米」が誕生


メーカー トピックス

東洋水産
 あつあつ牛すきうどん~同・あじわい豚汁うどん、発売へ
ケイエス冷凍食品
 業務用冷食へ新商品5品目を発売
日東ベスト
 惣菜向けに「すき焼き重の具」など新発売
家庭用・冷食
 “弁当用需要の復活”傾向


2021年10月販促カレンダー


今週の開店情報


SJW新店レポート

換気が行き届いた最新モール。食の専門店が充実、北陸の味覚も満載
 イオンスタイル白山/イオンモール白山


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・93

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


注目のこだわり商品

国分グループ本社・国分フードクリエイト・国分関信越・国分首都圏
 “tabete”の新シリーズ「素(そ)のまま国産野菜」新発売
ビバレ・ジャパン 「日本の野菜 サクサクオニオン/カリカリガーリック」
小川珈琲 “一杯のコーヒーからできること”「ASUE Fairtrade Coffee」
山形屋商店 昔ながらの味を守る「仙台麸」


企業動向  ニップン 2021年秋冬家庭用新商品発売(上)

冷凍食品、トレー・プレート入り商品を強化


今週の大店立地法公示速報


交差点

「真夏の大誤算」どう切り抜ける



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