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No.1149-2021/11/15

よみがえったステンドグラス。
「イーアス春日井」に新たな「映えスポ」

(愛知県春日井市で)

No.1149号

  この秋は、中部圏で大型商業施設の新設が相次いだ。名古屋駅近くの「ノリタケの森」に隣接する「イオンモールNagoya Noritake Garden/BIZrium 名古屋」と同時期、東部の春日井市に10月22日にオープンした「イーアス春日井」。  前身のザ・モール春日井Part1の西友施設の入り口に掲げられ、地域のシンボルとして親しまれていたステンドグラスが、サイズは1/3になったが、「ラスティングメモリー(忘れなき思い出)」という作品タイトルそのままに、新しい商業施設の正面によみがえった。早くも、普段づかいのSCを目指す「イーアス春日井」の新たな「映えスポ」になっている。


「ステンドグラスを残そう」の声


◇…縦6m×横17mのステンドグラスの原画を描いたのは、バンクーバーに住む中国系カナダ人アーティスト、Ji Cheng氏だ。東洋と西洋の文化の融合が表現されたこの作品は、1990年に完成した絵画を基に構想が練られた。オリジナルの作品はニューヨークで制作。370枚のステンドグラスで構成され、高さ12.5m、幅23mもあった。


◇…ザ・モール春日井が更地になって建て替えられるとき、「大和ハウス工業のプロジェクトチームの一人が『ステンドグラスを残そう』と意思を持ったことで、いろんな人が力を合わせ、著作権の問題なども解決。結果としてステンドグラスが残った」(笠原浩・イーアス春日井支配人)。数々の賞を受けたステンドグラスの中心部分が作者の指導を得て、今回のデザインになった。


◇…イオンモールの正面には、ノリタケの工場の煙突がモニュメントとして残り、イーアスでは、ステンドグラスが「地域に寄り添う」シンボルとして、再生した。今年もコロナで、1年の大半が振り回されたが、「いい明日」を願う気持ちは、増すばかりだ。
(P11~15に、西友イーアス春日井店とiias春日井の新店レポートを掲載)


今週の目次




本誌創刊24周年記念特集|コロナ禍におけるコンビニの商品政策

セブンプレミアムを価値重視の商品として、
サプライチェーン全体で進化させ、再び成長軌道に乗せる
 セブン-イレブン・ジャパン 青山 誠一 氏


SJ決算レポート SM篇 2022年2月期第2四半期決算

コロナ第5波で、後半持ち直すも反動減で、既存店97.6%
2022年2月期第2四半期決算、経常利益率2.8%に大幅減


SJW新店レポート

館全体の鮮度感と賑わいを巧みに演出 SC内で24時間営業を実施
 西友イーアス春日井店/iias春日井


今週の業界トピックス

ファミリーマート
 一目で、ファミリーマートと分るPB「ファミマル」に刷新
平和堂
 ネットやSNSで情報を拡散、コスメ店を姫路駅前に出店
ヤオコー
 埼玉150周年記念イベント&地産地消弁当を期間限定で販売


メーカー&ベンダー トピックス

三菱食品
 第2四半期、総売上高減少も手堅く利益増へ
日清製粉グループ
 第2四半期減収増益
ニチレイフーズ
 山形、長崎工場に50億の設備投資、軽食、スナック製造の強化へ
ニップン
 大王製紙レディスオープンに協賛。アマニシリーズなど提供
マルハニチロ
 第2四半期増益基調


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・99

 ― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


食品マーケティング

マルハニチロ・家庭用冷食・新中華街メニュー販促強化
*横浜あんかけラーメン麺類で13年間人気トップ
*米飯・あおり炒めの焼豚炒飯~炒飯の極みえび五目XO醤


今週の大店立地法公示速報


交差点

大豆ミート食品、何が突出する…??



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