No.1156－2022/01/17
地下が食品売場だった時代を超えた
新感覚の「駅前スーパー」の売場を見る
（大阪府枚方市の「ライフ枚方T-SITE店」で）
「もう、これぐらいで勘弁してください」と初詣で神頼みした人の願いをよそに、オミクロン株が猛威を振るっている。「不要不急」など、あまり誰も口にしなくなったが、出掛けることをためらわざるを得ないのは、当業界にとってやはり痛手だ。 そんな中、昨年12月8日、大阪府枚方（ひらかた）市の京阪電車枚方市駅南口に隣接した生活提案型商業施設「枚方T-SITE（ティーサイト）」の地下1階にオープンした「ライフ枚方T-SITE店」を年明けに見学した。
年の初めにふさわしい店舗見学
◇…大阪と京都の中心部を結ぶ鉄道は阪急、JR、京阪と3本あるが、その最も南側を淀川沿いに走るのが京阪電車だ。淀屋橋からだと、特急でわずか20分。10数駅をごぼう抜きにするので早いわけだが、この便利さが受けて、枚方市の人口は戦後の4万人から今では40万人に膨れ上がった。
◇…駅前から見た「枚方T-SITE」は、写真のようなガラス張りで、デザイン性にあふれた9階建ての建物だ。元々は近鉄百貨店枚方店だったが、2016年にカルチュア・コンビニエンス・クラブ（CCC）が建て替えた。
◇…地下1階には「カレーなる本棚」でおなじみのエースが入っていたが昨年8月に1階に移動。その後釜に「ライフ」が居抜き出店した。地下だけに天井は低く、うなぎの寝床のように細長い。「おいしさ」を随所に打ち出した952㎡の売場レイアウトには、苦心の跡が見られる。
◇…「ライフ枚方T-SITE店」の新店レポートは次号以降に掲載予定だが、蔦屋書店の創業の地にスタバがコラボした空間を食品のライフが支える構造。さらに上には銀行の支店も入っている。目に付いた本を買い、コーヒーを飲んで、3時間近くも滞在。年の初めにふさわしい店舗見学だった。
今週の目次
SJW新店レポート
激戦地で価格対応しつつアップグレード化図る
いなげや 国分寺東恋ヶ窪店新 激戦地 ストアシーイングMAP
埼玉西部エリア 埼玉県｜飯能市・入間市
今週の業界トピックス
21年SCの動向総括 21年SC売上高、20年を下回り、コロナ前への回復は道半ば
メーカー＆ベンダー トピックス
三菱食品
指名・報酬・ガバナンス委員会等を設置
日東ベスト
外食向け食材流通好転へ
日本アクセス
「フローズン・アワード」初の消費者キャンペーンを実施
家庭用・冷食の近況
冷食・ローソンの2020年比5倍増（2025年）が刺激
ニップン
「第9回食品産業もったいない大賞」農林水産省大臣官房長賞を受賞
明治
「ザバスMILK PROTEIN 脂肪0 ヨーグルトドリンクタイプ バナナ風味」発売
味の素AGF
ブレンディ、ちょっと贅沢な珈琲店など3月から容量・価格改定
森永乳業
ビヒダスブランドから機能性表示食品サプリメントを発売今週の開店情報
企業動向
味の素AGF、「コーヒー価値向上」をコンセプトに春季新製品（上）
この食材 きほんの基本(22)｜数の子
魚油の健康的効果が効率的に享受できる
今週の大店立地法公示速報
交差点
国民の高い資質が生かせない現状
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