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No.1157-2022/01/24

イトーヨーカドー曳舟店で食品ロス削減の実証実験開始

No.1157号

3領域に分け実証実験


  イトーヨーカ堂は1月12日、イトーヨーカドー曳舟店にて、日本総研など7社共同で「フードチェーン3領域における食品ロス削減の実証実験」を開始した。  実証実験ではダイナミックプライシングなど新たな技術を活用し、「産地から小売店舗」、「小売店舗」、「小売店舗から消費者」までのフードチェーン全域を3つの領域に分けてそれぞれ食品ロス削減に関する実証実験を行う。


  「産地から小売店舗」の領域では青果物の持つ様々な情報のうち、これまであまり利用されてこなかった情報を活用して新たな価値を消費者に提供する販促を店頭で実施。実験ではトマト、ナメコ、ほうれん草を対象に売場に設置されたデジタルサイネージで収穫時の状態、形、色や産地、生産者の情報、レシピを紹介。QRコードを読み込むことでスマホでも見ることができる。青果物の流通状況は生産出荷時にコンテナに取り付ける電子タグを通じて、流通状況をリアルタイムで追跡、消費者への販促を適切なタイミングで実施する。


   「小売店舗」の領域では日配品から10SKUの商品を選択し、賞味・消費期限別に価格を変える電子棚札を活用したダイナミックプライシングを実施。電子棚札では3~4種類の価格が表示され、商品の価格変更の際に必要となる値札の差し替えや値引きラベルの貼り付け作業を軽減し、業務効率化と食品ロス削減の効果を検証。


  「店舗から消費者」の領域では購買データや消費・廃棄データを「健康」という切口で活用しながら、食品の購入・調理・保管を支援する消費者サービスとして提供し、家庭での食品ロス削減への効果を検証する。対象者は20~60代男女のモニター100名で専用アプリで購入時に商品をスキャンし食事管理アプリと連携、買い物リストから栄養バランスを考慮した商品レコメンドをスマホに表示させたり、購買データと消費・廃棄データを連携させることで家庭内の在庫管理が可能かを検証する。


今週の目次




流通羅針盤

ファストリ、持続可能な社会と事業の成長の両立するモデル


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・103

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


新春 インタビュー

独自の商品力、販売力と価格政策の両面を強化
 ヤオコー 代表取締役社長 川野 澄人 氏


今中計でSMでの安定した事業基盤を確立へ

いなげや 代表取締役社長 本杉 吉員 氏


SJW新店レポート

「駅前ビルの地下食品ゾーン」が「新感覚のSM」に生まれ変わった
 ライフ 枚方T-SITE店


ニューストア |MUJIcom東池袋

都市型地域密着小型店モデルオープン


今週の業界トピックス

ライフコーポレーション
 下北沢駅前にビオラル首都圏2号店が2月オープン
相鉄ローゼン
 移動スーパー「ローゼンGO」を海老名市、綾瀬市周辺でスタート


メーカー トピックス

ニチレイフーズ 冷食に「冷やし中華」を発表


今週の開店情報


企業動向

味の素AGF、「コーヒー価値向上」をコンセプトに春季新製品(下)


2022年3月販促カレンダー


今週の大店立地法公示速報


交差点

肝心なことは「忘れてしまう」



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