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No.1163-2022/03/07

3月スタート。平和堂はビバホーム一宮店を新規出店。新体制の関西スーパーは鴻池店を全面改装

(平和堂ビバホーム一宮店の青果売場。頭上のサイネージに注目=3月1日、愛知県一宮市で)

No.1163号

  「2月は逃げる」のことわざ通り、早や3月がスタートした。ロシアのウクライナ侵攻は、市民生活に直接響くガソリン代を高止まりさせ、食料品の値上げラッシュも続いている。より感染力が強く重症化率の高いとされるオミクロン株の亜種「BA.2」の市中感染も確認され、5歳以上11歳未満の子どもたちへのワクチン接種も始まった。
  1年ばかり出店のなかった平和堂は、65周年の創業日の3月1日、愛知県一宮市内に「平和堂ビバホーム一宮店」を新規出店した。同じ日、兵庫県ではオーケーによる買収騒動が一件落着した関西スーパーも伊丹市の「鴻池(こうのいけ)店」を新体制下で初めて、全面改装オープンした。



「新鮮、安心、便利」キーワードに


◇…平和堂はJR尾張一宮駅から東に1.2km、交通アクセスのいい、市内中心部へのスーパービバホーム一宮店内への出店だ。720坪で営業するスーパーマーケットは「新鮮、安心、便利」をキーワードに売場を構成、地元商品も豊富に揃えた。


◇…店舗説明会に出席した平和堂の平松正嗣社長は「健康を主なキーワードに、売場を構成し、東海地区での出店を進める」と新年度の意気込みを語った。


◇…一方、昨年8月以来、首都圏のディスカウントスーパー「オーケー」による買収騒動に揺れた関西スーパーマーケットは、2月には関西フードマーケットの食品スーパー事業の一角を担う存在として再スタートした。


◇…関西スーパーの鴻池店は1968年(昭和43年)12月の開店。既に53年以上の歴史があるが、同社の発祥の地でもあり、地元の支持率は高い。市内在住の団塊世代の住民は、「関西スーパーあっての伊丹市」とイズミヤ、阪急オアシスも束ねる林克弘・関西フードマーケット社長らへ、熱いエールを送る。


今週の目次




流通羅針盤

イオンがリードする小売業の脱炭素化への取組み


今週の業界トピックス

ローソン/ローソン100
 ネットで注文した食品のスピード配送対応企業増える
コープさっぽろ/良品計画
 「宅配システム トドック」で無印良品の商品販売を開始
東急ストア
 大堀左千夫営業本部長が代表取締役社長に就任、3月1日付け
西友/楽天
 ネットスーパーの物流センターを大阪府茨木市で稼働開始
ヤオコー
 半額相当で販売する「ヤオコーオリジナル商品お試しセール」開催
スーパーバリュー
 ロピアが株式の33.17%を所有し、第2位株主に


メーカー&ベンダー トピックス

三井食品
 営業基盤強化を目的に、組織改編
三菱食品
 組織改編4月スタート
大塚製薬
 カロリーメイトにバニラ味が新登場。馴染みある味わいで幅広い年齢に


今週の開店情報


SJレポート 「関西フードマーケット オーケーのこれから」(4)

横浜・みなとみらい
オーケーの本社・店舗 イートインで食べた弁当とピザの昼食


SJW改装店レポート

生鮮の上質素材強化し、即食を入口近くに集めて全面改装
 そうてつローゼン 葉山店


チェーンストア・コンビニの1月度販売概況

帰省需要&コロナ激増による内食化需要で食品は好調に推移
SMは昨年の伸びには届かず


企業動向

ニップン、家庭用グロサリー新商品、手作りの楽しさ提案(下)


食品マーケティング

家庭用 冷食は‘軽食’の開発で激戦
簡便性追求で売れ筋の模索=メーカー=


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・106

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


今週の大店立地法公示速報


交差点

1984とロシア



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